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General Seitaiin Enmeidou Kurashiki
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変形性膝関節症




単に膝が痛いと言っても膝のどこが痛いのかによって原因が全て異なってきます。

膝の痛みの原因は多岐にわたります
膝の痛みにはさまざまな原因があります。例えば、膝の内側に痛みを感じる場合、一見すると膝だけの問題のように思えますが、実際には膝だけではなく、他の筋肉や関節の機能不全が関係していることがほとんどです。
膝の痛みの要因を特定するには、以下の点を考慮する必要があります。
✔ 膝の歪み(O脚・X脚)はあるか?
✔ 痛みは膝が伸ばされる(伸張ストレス)ことで生じるのか、それとも圧迫(圧縮ストレス)されることで生じるのか?
✔ 膝が伸ばされたり圧迫されたりする原因となる筋肉の機能不全は何か?
伸張ストレスによる膝の痛み
膝が無理に伸ばされることで痛みが生じる場合、その直接の原因は「膝が伸ばされること」ではなく、他の筋肉の機能不全によって膝が引っ張られていることです。
例えば、次のような筋力低下や異常があると、膝が必要以上に伸ばされることになります。
✅ 下腿外旋異常(膝のお皿から下が外側に向いている状態)
➡ 下腿(膝から下)が外側に向くことで、膝が伸張ストレスを受けやすくなる。
✅ 股関節外転筋(お尻の外側の筋肉)の筋力低下
➡ お尻の外側の筋肉が弱くなると、膝が過剰に外へ引っ張られる。
✅ 股関節の外反不安定性
➡ 股関節の安定性が低下すると、膝が適切に支えられず、伸張ストレスがかかる。
✅ 下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の筋力低下
➡ ふくらはぎの筋力が弱まることで膝の安定性が崩れ、伸ばされる力が加わる。
✅ 膝関節の屈曲拘縮(膝が曲がった状態で固まる)
➡ これを補おうとして、膝が必要以上に引っ張られる。
これらの機能不全があると、結果として膝に伸張ストレスがかかり、痛みが発生します。
圧縮ストレスによる膝の痛み
一方、膝の内側が圧縮されることで痛みが生じる場合も、直接の原因は「圧縮そのもの」ではなく、周囲の筋肉の機能不全によって膝が圧縮される状態に追い込まれていることです。
特に内側半月板の損傷が関係しているケースが多く、これには次のような要因が影響します。
✅ 半膜様筋の機能不全(短縮や筋力低下)
➡ 半膜様筋(太ももの裏の筋肉)が適切に働かないと、内側半月板の動きが制限され、結果として膝の内側に圧縮ストレスがかかる。
では、なぜ半膜様筋の機能不全が起こるのか?
それは、次のような筋肉の低下や機能不全が関係しているからです。
✅ 下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)の筋力低下
➡ ふくらはぎの筋力が落ちると、膝の内側の筋肉(半膜様筋)が過剰に緊張し、半月板の動きを妨げる。
✅ 下腿外旋異常
➡ 下腿が外側に向いてしまうことで、半膜様筋・膝窩筋・縫工筋・薄筋・半腱様筋・腓腹筋外側頭のバランスが崩れ、結果として膝の内側に圧縮ストレスがかかる。
このように、膝が圧縮ストレスを受けるのは、周囲の筋肉の機能不全が根本的な原因となっています。

姿勢の影響も無視できません
膝の痛みは、膝そのものの問題だけでなく、全身の姿勢やバランスの崩れが大きく影響します。
例えば、上図の様な「反り腰」の人は、腰が過度に反ってしまっているため、それを補うために無意識に膝を少し曲げた状態で立つことが多くなります。この姿勢は見た目では分かりにくいですが、膝には常にストレスがかかっており、最終的には膝の痛みにつながります。
このような場合、膝の治療だけでなく、反り腰を改善する治療も必要になります。反り腰の方は膝だけでなく、腰や肩にも不調を感じていることが多いため、全身のバランスを整えることが重要です。
まとめ
膝の痛みは、膝単体の問題ではなく、全身の筋肉のバランスや機能不全が影響していることがほとんどです。膝だけを治療して改善することはまず無いということを知っておいて下さい。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、膝関節の関節表面の軟骨がすり減り、半月板が変性・断裂することで、関節内に炎症が生じ、関節が変形し、痛みを引き起こす疾患です。進行状況に応じて、グレードI~Ⅳに分類されます。

疫学的観点から
・変形性膝関節症の自覚症状がある患者は約1,000万人であり、無症状の患者を含めると約3,000万人にのぼるとされています。
・発症率は60歳代で30~40%、70歳代で40~50%、80歳代では60%以上の人にレントゲン上の膝変形が認められます。
・女性は男性よりも1.5倍~2倍多く発症すると報告されています。
・発生因子には、機械的因子、生化学的因子、遺伝的因子があり、特に機械的因子の影響が最も大きいとされています。
症状の進行
・初期症状:朝、膝に違和感を覚えるが、一時的な痛みですぐに治る。
・中期症状:痛みが持続し、可動域制限が出現する。
・末期症状:日常生活に支障をきたし、関節の変形が著明になる。
レントゲンで膝関節の変形が進行していても症状がほとんどない人がいる一方で、痛みが強いにもかかわらず変形がほとんど見られない人もいます。
そのため、変形の有無だけでなく、「なぜ痛いのか?」を見つけ出すことが膝痛治療にとって
重要となります。

膝痛の捉え方
膝関節は股関節と足関節に挟まれた中間関節であり、これら3つの関節は互いにバランスを取りながら運動を行っています。
膝に痛みがある場合、座り過ぎによる股関節の硬さや、捻挫などによる足関節の動きの悪さが影響し、膝関節に負担が集中します。
その結果、膝関節周囲の結合組織(筋膜・靭帯・関節包など)に炎症が生じ、痛みを引き起こします。
膝痛の基本的な治療戦略としては、股関節と足関節の正常な動きを促し、膝関節は炎症後の癒着や瘢痕化を改善することが重要です。
膝関節は股関節や足関節の影響を強く受けるため、膝だけを治療するのではなく、全体のバランスを考慮することが大切です。
正常なスクワット動作では、上半身の傾きと下腿の傾きが平行になり、股関節・膝関節・足関節がそれぞれ適切に機能しています。
しかし、股関節がうまく機能していない場合、上半身と下腿の傾きが一致せず、膝関節の前方に過剰な負荷がかかり、痛みの原因となります。
スクワットの動作を観察すると、3つの関節のバランスを評価しやすく、多くの膝痛患者さんは股関節や足関節を十分に動かさず、膝関節だけを動かしてしまう傾向があります。
できる方はやってみてください。おそらく、足関節と股関節がほぼ動かせていないはずです。


膝痛のメカニズム:痛みを拾う組織とは?
なぜ痛みを感じるのか?
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膝痛に限らず、人が痛みを感じる時は、必ず痛みを感じる神経が関与しています。それを自由神経終末といいます。
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自由神経終末には、「機械的侵害受容器」と「ポリモーダル受容器」の2つがあります。機械的侵害受容器は鋭い局所の明確な痛みに作用します。膝痛などの鈍く疼くようなはっきりしない痛みはポリモーダル受容器による作用です。
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自由神経終末は炎症した部位に入り込むため、炎症した部位は痛みを感じやすくなります。

膝痛が起こるまでの機序
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膝関節に炎症が生じると、炎症部の神経・血管が増加し、瘢痕化(癒着/硬結)が進行します。瘢痕部分の圧が増加し、痛みが感じやすくなります。
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正常時は圧が加わると圧分散が行われますが、瘢痕化した組織では圧分散が行えず、圧が伝わりやすく痛みを感じやすくなります。
このように、膝痛は自由神経終末が関与し、炎症や瘢痕化によって痛みが増幅される仕組みです。理解しやすくするために、図を参考にすると良いでしょう。

膝痛のメカニズム:痛みの原因
痛みと硬結
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痛みは硬結と考えるとわかりやすいです。硬結は筋肉、筋膜、腱、靭帯、関節包、脂肪体、滑液包などに起こりやすいです。
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徒手療法では硬結部分を緩めることで痛みを緩和しています。膝痛の場合、膝関節周囲の組織に炎症が起き、瘢痕化により痛みが生じます。そのため、膝周囲の瘢痕部位の正常化が大切です。
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しかし、膝関節になぜ炎症が起きたのか、なぜ負担がかかってしまったのかを考えることが重要です。
膝蓋下脂肪体
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膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)は膝蓋骨の下にある組織で、主に膝関節屈曲、伸展を効率よく動かすために存在しています。
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膝関節伸展時に脂肪体はクッションの役割を果たし、大腿四頭筋の筋力を効率よく発揮するために前方、内側、外側に出てきます。
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それに対して、屈曲時は膝蓋骨の下と膝関節の中に入り込み、膝関節への衝撃を緩和しています。
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膝蓋下脂肪体が原因の場合、「膝の皿の下が痛い」、「膝を曲げると皿の奥が痛い」といった症状を患者さんが訴えることが多いです。
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膝蓋下脂肪体が硬くなる原因は、肥満などの体重過多、スポーツによる負担増大、変形によるメカニカルストレスなどが考えられます。
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膝関節伸展時に膝蓋腱が浮き出てこない場合は、膝蓋下脂肪体が硬くなっている可能性が高いです。

なぜ軟骨はすり減るのか?
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関節には必ず骨を覆う関節軟骨が存在します。
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厚さ3~5mmと、とても薄い構造ですが、衝撃を和らげたり、関節の曲げ伸ばしの際に摩擦を防いだりする働きがあります。
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関節軟骨は非常に滑らかで、摩擦係数が0.05~0.02程度と言われています。氷が0.1でガラスが0.9のため、圧倒的に摩擦が少ないです。
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しかし、変形性膝関節症では軟骨が存在しないことが多々認められます。なぜ、氷よりも摩擦が少ないと言われている軟骨がすり減ってしまうのか、そのメカニズムを解説します。
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膝関節では、以下の順序で軟骨がすり減っていきます:
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脂肪体が硬くなる
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膝蓋骨を下に牽引する
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膝蓋骨と大腿骨の関節面が衝突し、大腿骨関節軟骨に傷ができる
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大腿骨の関節軟骨と脛骨の関節軟骨が擦れ合い、脛骨の関節軟骨がすり減る
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脂肪体が硬くなると膝関節前面にある膝蓋腱が浮き出なくなります。
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初期の段階でこの異常に気付き対処することが、変形性膝関節症への悪化を防ぐポイントです。また、「皿の下が痛い」、「皿の奥の方が痛い」という症状も要注意です。

膝関節の靭帯について
膝関節は、靭帯によって前後左右の安定性が高められています。それぞれの靭帯の役割について、以下のように整理できます。
① 前方の動きを制御する靭帯
前十字靭帯(ACL)
前十字靭帯は、膝が前方にずれないように制御する役割を持っています。バスケットボールやバレーボールなどの着地や方向転換の際に損傷しやすい靭帯です。
② 後方の動きを制御する靭帯
後十字靭帯(PCL)
後十字靭帯は、膝が後方にずれないように制御します。ラグビーや交通事故などで前方から強い衝撃を受けると損傷しやすくなります。
③ 内反(内側に曲がる動き)を制御する靭帯
外側側副靭帯(LCL)
外側側副靭帯は、膝が内側に倒れないように安定させる役割があります。また、弓状膝窩靭帯(APL) も内反の制御に関与しています。外側側副靭帯の損傷は比較的まれですが、交通事故などの強い外力によって生じることがあります。
④ 外反(外側に曲がる動き)を制御する靭帯
内側側副靭帯(MCL)
内側側副靭帯は、膝が外側に倒れないように支える靭帯です。ラグビーやスキーなどのスポーツで損傷しやすく、膝靭帯の中でも最も損傷頻度が高いとされています。また、斜膝窩靭帯(OPL) も外反の制御に関与しています。
膝関節の靭帯は、スポーツや事故などの衝撃によって損傷することがあります。特に、スポーツをする際は正しいフォームや予防策を意識し、膝に負担をかけすぎないことが大切です。

膝関節と半月板の役割・損傷について
膝関節には、「半月板」と呼ばれる組織が存在します。これは大腿骨と脛骨の間にあるクッションのような役割を持ち、衝撃を和らげるとともに、膝関節の適合性を高め、安定性を補助しています。
半月板の構造と特徴
半月板には**内側半月板(ないそくはんげつばん)と外側半月板(がいそくはんげつばん)**があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
✅ 内側半月板
・内側側副靭帯(MCL)と連結しているため、可動性が小さい
・外側半月板に比べて面積が大きい
・損傷を受けやすい
✅ 外側半月板
・内側半月板よりも可動性が高い
・損傷の頻度は内側半月板よりも低い
半月板損傷の主な原因
半月板損傷は、以下のような要因で発生します。
🔹 スポーツによる膝の捻じれ(急な方向転換やジャンプの着地など)
🔹 加齢による変性(長年の負担により徐々にすり減る)
半月板損傷の症状と治療
半月板が損傷すると、関節の隙間に欠片が挟まることで膝の屈伸ができなくなる「ロッキング現象」が発生します。
👉 突然歩けなくなる、激しい痛みが伴うことが特徴です。

治療方法
✅ **基本的には保存療法(リハビリや運動療法)**が選択される
✅ スポーツ復帰を目指す場合や重度の損傷では手術が適応される
それでも、あきらめる必要はない!
半月板を損傷しても、適切なトレーニングやリハビリによって復帰できるケースもあります。

💪 本田圭佑選手の例
・2011年に半月板損傷 → 半月板全摘出手術
・その後、大腿二頭筋などの筋肉を強化し、ワールドカップ2回出場を果たす!
膝は非常に複雑な構造をしているため、一つの損傷が別の損傷につながることもあります。
例えば、鵞足(がそく)と呼ばれる部分の筋肉(薄筋・縫工筋・半腱様筋)の機能不全が起こると、MCL損傷やACL断裂につながることがあります。
しかし!
💡 「損傷=終わり」ではありません。
他の機能を強化することで膝の安定性を取り戻すことは可能です!
適切なトレーニングとリハビリによって、スポーツ復帰や日常生活の快適な動作を目指しましょう。