ニューロ・ファシア統合モデル
― 円命堂の臨床基盤となる統合徒手アプローチ ―
序章:痛みや不調は「からだの働きの乱れ」から生まれる
多くの痛み・自律神経症状・慢性不調は、
検査では「異常なし」と言われても続くことがあります。
しかし、患者さんが感じている不調は“気のせい”ではありません。
その背景には、
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神経の過緊張
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ファシア(筋膜・結合組織)のねじれや癒着
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内臓や呼吸の動きの低下
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姿勢バランスの乱れ
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ストレスによる防御反応
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回復力(整う力)の低下
といった 身体の“働き”が乱れた状態があります。
円命堂が大切にしているのは、
この 「働きの乱れ」を整え、身体が自然に回復する条件をつくることです。
第1章
ニューロ(神経) × ファシア(結合組織)という視点
身体は骨や筋肉の寄せ集めではなく、
神経とファシアによって“一つの生命システム”として働いています。
1. 神経系:からだの調整中枢
神経は、筋肉・関節・内臓・血流・呼吸・姿勢すべてを調整しています。
慢性症状が続くと神経が常に緊張モードとなり、
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呼吸が浅くなる
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筋肉が硬くなる
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自律神経が乱れる
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姿勢が崩れる
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回復力が低下する
という悪循環が起こります。
2. ファシア:全身をつなぐ生命ネットワーク
ファシア(筋膜)は全身を包み、
臓器・筋肉・関節・血管をひとつの連続体として支えています。
ファシアのねじれ・癒着・滑りの悪さは、
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動きの悪さ
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血流やリンパの滞り
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痛みの慢性化
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神経の過緊張
につながります。
→ 神経の乱れとファシアの乱れは“同時に”起こり、慢性症状の根源になる。
円命堂はこの両方を同時に整えるモデルを用いています。
第2章
ニューロ・ファシア統合モデルとは?
円命堂が採用している
ニューロ・ファシア統合モデルは、
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神経系の過緊張を静めるソフトタッチ
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ファシアの緊張・癒着の解放
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呼吸・内臓・姿勢の連動調整
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身体が自発的に整い始める瞬間を引き出す臨床哲学
によって構成されています。
これは、
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新日本延命学の深部組織アプローチ
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GP法(5〜7秒の反射を利用した神経調整)
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オステオパシー
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発生学的連続性
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バイオテンシー
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現代疼痛科学
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FMT(機能的動作改善)
などを統合した総合徒手モデルです。
第3章
「治す」のではなく、“整う条件”をつくる
円命堂の施術は、構造を力で変えるのではなく、
身体が本来持つ「回復しようとする力」が働きやすい環境を整えます。
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強く押す
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無理やり矯正する
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その場しのぎでほぐす
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といった方法では、根本改善にはつながりません。
身体は、
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血流
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呼吸
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神経
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姿勢
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内臓の動き
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がそろった瞬間に 相転移的(急激)に均衡を取り戻す性質があります。
この“変化が起きる瞬間”を見極めるのが
円命堂の施術哲学です。
第4章
施術によって期待できる変化
① 慢性痛・筋骨格の改善
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腰痛・坐骨神経痛
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五十肩
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膝痛・股関節痛
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頭痛・肩こり
神経とファシアの過緊張が緩むことで、
痛み・動きに変化が出やすくなります。
② 自律神経・ストレス症状の改善
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めまい
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動悸
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不眠
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胃腸の不調
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冷え性
迷走神経トーンが整い、
呼吸が深く落ち着きやすくなります。
③ 内臓の動きの改善
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生理痛
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便秘
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食欲低下
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機能的な胃腸の不調
内臓はファシアを介して全身と連動しているため、
動きが良くなると疲労感まで変わります。
④ 運動・姿勢・パフォーマンス向上(機能改善)
ここからが今回、強化した内容です。
重心が安定する ― 生体の“軸”が再編成される
円命堂の施術で整えているのは、
単なる筋肉の緩和ではなく、
**神経 × ファシア × 内臓 × 呼吸の統合による“無意識の姿勢制御”**です。
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横隔膜と骨盤底の連動
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足部アーチと腓骨ライン
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胸郭と脊柱の微細調整
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大腰筋や腸腰筋の適正化
これらが整うと、
重心が自然に安定し、努力のいらない姿勢が戻ります。
筋力が入りやすくなる ― 神経系の“出力効率”が上がる
円命堂が改善させているのは、
単純な筋力ではなく、
「力を入れたいのに入らない」状態の根本=神経出力の抑制です。
施術によって、
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抑制されていた神経の解除
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関節・皮膚・足裏からの感覚入力の正常化
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ファシア滑走の改善
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反射的なブレーキの解除
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横隔膜と体幹の連動性向上
が起こることで、
自然に力が入る/無駄な力みが抜ける状態になります。
これは筋トレとは別の次元の改善で、
「機能的筋力」の回復と呼ばれるものです。
呼吸と動きが連動する ― 動作の質が根本的に変わる
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横隔膜
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肋骨
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胸郭
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体幹
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骨盤
これらが連動し始めると、
呼吸が動作そのものの“エンジン”として働きます。
結果として、
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無駄な力みが減る
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柔らかいのに強い
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スムーズで疲れにくい
という理想的な運動状態に変わります。
スポーツ障害の予防 ― 過負荷の原因を先に取り除く
怪我の本当の原因は「使いすぎ」ではなく、
身体の使い方の偏りにあります。
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非対称な動き
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重心のズレ
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ファシア滑走の悪さ
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呼吸の偏り
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足部の入力エラー
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これらを整えることで、
故障しにくい身体に近づきます。
パフォーマンスの向上
“力が抜けているのに強い”滑らかな運動へ
プロが求める理想の動きは、
力で作るものではなく、
全身が統合された時に自然と現れる状態です。
円命堂では、
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神経とファシアの協調
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重心と軸の安定
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内臓と呼吸のリズム統合
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反射の最適化
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四肢の連動性改善
によって、
生体が本来持つ滑らかさと強さを引き出します。
第5章
患者さんへのメッセージ
あなたの身体は本来自分で整う力を持っています。
円命堂の施術は、その力が最大限に発揮されるよう“条件を整える”ものです。
無理に変えるのではなく、
身体が“整いたがる方向”を尊重しながら進めていきます。
まとめ
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神経 × ファシア × 呼吸 × 内臓の総合調整
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身体が内側から整い始める環境づくり
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慢性症状〜姿勢・パフォーマンスまで対応
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自然治癒力を最大化する施術モデル
円命堂のニューロ・ファシア統合モデルは、
あなたの身体がもう一度“整う力”を取り戻すための総合アプローチです。
① 整形外科・運動器の問題
(筋骨格 × 神経 × ファシア)
👉 主軸:動き × 呼吸 × 姿勢 × 内臓 × ファシア
② 自律神経・ストレス・脳の調整領域
(神経系 × 心身)
👉 主軸:神経系/交感・副交感バランス/呼吸/迷走神経
③ 内科・代謝・慢性炎症
(ホルモン・免疫・循環)
👉 主軸:代謝/ホルモン/慢性炎症/内臓機能
② 自律神経・ストレス・脳の調整領域(神経系 × 心身)
④ 消化・腸内環境・免疫
(腸×免疫×炎症)
👉 主軸:腸・吸収・免疫・炎症・栄養
施術哲学/身体観/セルフケアの意義
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