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シェーグレン症候群

■ 1. シェーグレン症候群とは?
(膠原病の一種) ​

シェーグレン症候群は 膠原病の一種の自己免疫疾患です。
免疫システムが誤作動し、
本来守るべき 涙腺や唾液腺を“敵”だと判断して攻撃してしまいます。
その結果、 目の乾き(ドライアイ) 口の乾燥(ドライマウス) 関節痛・筋肉のこわばり 疲労感 胃腸の不調 肌の乾燥 などが起こります。
しかし、これは 局所のトラブルではなく、全身のシステム異常です。 ​


■ 2. 免疫が暴走する理由

科学的には “免疫の誤認” とされますが、
エネルギー医学ではさらに以下のように説明できます。

● 身体の中に
「敵“に見えるもの”がいる」と誤解してしまう

本当は無害な細胞なのに、 免疫システムが“敵”と勘違いしてしまう状態です。
これは、
ストレス、化学物質、 食品添加物、電磁波、 睡眠不足 、心身疲労 、ホルモンバランスの変化
などにより、身体の防衛司令塔である トリプル・ウォーマー(免疫・防御のエネルギーシステム) が 過敏になってしまうため。
つまり、
「味方を敵と誤認する自衛隊の暴走」 のような状態。
これが自己免疫疾患の正体です。


■ 3. トリプル・ウォーマー(TW)とは?

トリプル・ウォーマーとは、エネルギー医学でいう 免疫司令塔
警戒システム 防御反応

副腎・ストレス反応 を総括する “防衛の王(キング)” のような存在です。
この TW が過剰になると…
常に身体が戦闘モード 免疫が敵味方を誤認 自己攻撃(自己免疫疾患)
過敏症、アレルギー 不安・過緊張 が起こりやすくなります。
シェーグレンはまさに TW が暴走している状態です。 ​


■ 4. ホモラテラル状態(同側性)と自己免疫との関係

脳は本来、 左脳 → 右身体 右脳 → 左身体 と“
左右交差(クロスオーバー)”で身体を動かします。

しかし、ストレスや疲労が蓄積すると 左右が交差せず、
同じ側だけで処理してしまう =ホモラテラル状態になります。

ホモラテラルになると…
・思考の明晰さが落ちる
・免疫調整能力が鈍る
・自律神経失調
・回復力の低下
・乾燥症状の悪化
・全身疲労
つまり、 ホモラテラルの身体は“免疫が誤作動しやすい身体” と言えます。
だから、当院では 左右連動(クロスオーバー)を回復する運動を推進します。


■ 5. クロスオーバーの回復が重要な理由

クロスオーバーが正常になると、 免疫システムが落ち着く
“敵か味方か”の判断が正される 自己免疫反応が鎮まりやすい
副交感神経が働き、乾燥症状が軽減へ 全身の循環が改善 脳の処理速度が改善

つまり、 治癒システムが本来の動きを取り戻す
これがシェーグレンの改善に大きく影響します。


■ 6. ご自宅でできるエクササイズ

 

🔹期待できる変化

  • 全身のエネルギーが循環しやすくなる

  • 自然な免疫バランスが整ってくる

  • 脳の左右連動(同時に働く回路)の準備ができる

  • 過剰に働いていた「防衛エネルギー」の排出

  • ラディアント回路が活性化し、回復力が戻りやすい

  • 呼吸が深まり、自律神経が落ち着いていく

  • 情緒の混乱・焦りが整理されやすくなる

  • ストレスホルモンの分解が進みやすくなる

  • 右脳と左脳の連携がスムーズに

  • クロスオーバーによる統合運動が習慣化

  • 偏ったエネルギーの滞りを解除

  • 脳と身体の動きが同調しやすくなる

  • 免疫の誤作動(攻撃方向)を沈めやすい

  • 疲労の回復が早く感じられる

  • トリプル・ウォーマー(防衛・緊張系)を鎮静

  • 「闘う・守る」モードから「整う・回復」モードへ切替

  • 自己攻撃的な反応や過敏が少しずつ静まる


※エクササイズの手順はこちら→

※舌下腺・顎下腺運動で唾液を出す訓練
 (添付の吉野先生の動画を参考にして下さい)

■ 7. 食事:絶対に避けたいもの ​
自己免疫を悪化させる食品群 ​

❌ 小麦(グルテン)
→ 腸炎症 → 免疫暴走
❌ 砂糖・甘いもの
→ 炎症促進 → 乾燥悪化
❌ 揚げ物・酸化油
→ トリプルウォーマー過剰反応
❌ 加工食品(添加物多)
→ 腸粘膜を刺激 → 免疫誤作動
❌ アルコールの過剰 → 乾燥と免疫負荷
❌ 乳製品(人によって強烈に悪化)
→ 腸バリアの破壊、炎症促進 ​ ​


■ 8. 整体・徒手療法でできる大切なサポート


シェーグレン症候群は「免疫の病気」ですが、
施術でサポートできる部分は非常に多いです。


① 頭蓋・顔面・頸部の循環改善

涙腺・唾液腺は 筋膜の緊張や血流・リンパ流 の影響を強く受けます。

側頭骨・蝶形骨など頭蓋の調整

顎関節・舌骨・咽頭周囲のリリース

頸部ファシア・胸郭出口の開放
→ 涙腺・唾液腺の負担が減り、乾燥症状の軽減をサポート。

② 自律神経(交感神経)の緊張を下げる

シェーグレン患者さんは 交感神経が過剰 なことが多いです。

横隔膜リリース

仙骨・後頭骨(CV4など)の調整

呼吸の誘導
→ 唾液や涙は「副交感神経優位で出やすい」。

③ 胸郭・肋骨・横隔膜の可動性UP

胸腺・リンパ節・肺周囲の循環改善 → 免疫全体の調整につながる。

横隔膜の緊張を抜く

肋骨のモビライゼーション

胸郭内圧の調整

④ 腸の動きの改善(内臓整体)

腸は免疫細胞の70%が集まっているため最重要。

腸間膜(mesentery)

回盲部・横行結腸・小腸 mobility
→ 腸の動きが整うと免疫の暴走が落ち着きやすい。

⑤ リンパ循環の改善

鎖骨下静脈・胸管周囲

頸部リンパ

腋窩・肋骨内側
→ 滞りが減ると炎症によるむくみや疲労感が軽減。


注意点(重要) シェーグレンは自己免疫疾患であり、 オステオパシーは補完的サポートと位置づけて下さい。

最後にシェーグレン症候群は、涙腺・唾液腺などの分泌腺に炎症が起こる自己免疫疾患です。

当院では疾患そのものを治すのではなく、免疫・リンパ・自律神経の土台を整えることで、乾燥症状の悪化を防ぎ、身体が本来持つ調整力を引き出すサポートを行っています。

頸部〜顎周囲の緊張、胸郭上口のリンパ還流、迷走神経の働き、肝脾の負担、全身の膜のバランスを丁寧に整え、慢性症状の軽減や生活の質向上に役立つ施術を提供しています。 ​
お気軽にご相談ください。

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