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頭痛・頭重感
― 病院の検査で「異常なし」と言われた方へ ―
1|【重要】最初に必ずお読みください
(医療トリアージ)
頭痛の中には、徒手療法や整体の適応外となる、緊急性の高い状態が含まれます。
以下に該当する場合は、必ず先に医療機関を受診してください。
-
突然起こった、これまでに経験したことのない激しい頭痛
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発熱、意識障害、ろれつが回らない、手足のしびれ・麻痺を伴う
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視野異常、二重に見えるなどの神経症状がある
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頭部を打った後から続く頭痛
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日ごとに悪化していく頭痛
これらは、脳血管障害・感染症・頭部外傷など、
医学的評価と迅速な処置が必要な状態の可能性があります。
まずは医療機関にて、
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CT・MRIなどの画像検査
-
医師による診察・診断
を受け、病理的な異常がないかを必ず確認してください。
2|頭痛は「一つの原因」では語れません
頭痛は非常に多様な症状です。
国際的な診断基準である 国際頭痛分類(ICHD-3) では、
頭痛は 200種類以上 に分類されています。
この中には、
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片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの一次性頭痛
-
他の疾患や状態に伴って起こる二次性頭痛
-
神経痛や特殊な頭痛様症状
などが含まれます。
つまり、
「頭が痛い」という同じ訴えでも、背景は人によって全く異なるというのが、現代医学の共通認識です。
3|検査で「異常なし」と言われたが、つらさが残る方へ
医療機関を受診し、
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「脳には異常はありません」
-
「命に関わる問題はありません」
-
「緊張型頭痛でしょう」
そう説明を受けたにもかかわらず、
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頭が常に重い
-
こめかみや後頭部が締め付けられる
-
首や肩の張りが慢性化している
-
ぼーっとして集中できない
といった状態が続いている方も少なくありません。
このようなケースでは、病気としての異常は否定されているが、身体の調子は明らかに崩れているという状態が起きています。
ここから先は、当院(徒手療法)が扱う領域です。
4|なぜ「異常なし」でも頭がつらいのか
― 画像や数値では評価できない身体機能 ―
病院の検査は、
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出血
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腫瘍
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血管の異常
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明確な炎症
といった、形として確認できる異常を見つけることに優れています。
一方で、次のような要素は画像や血液検査では評価されにくい領域です。
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首・肩・頭部周囲の持続的な緊張
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呼吸の浅さやリズムの乱れ
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自律神経が休めない状態
-
身体の中での動きや循環の滞り
これらは病気ではありません。
しかし、頭部に負担が集まりやすい状態をつくり、慢性的な頭痛や頭重感として現れることがあります。
当院では、病理が否定された後に残る、こうした身体機能の乱れを評価します。
5|頭痛は「頭だけの問題」ではありません
臨床の現場では、
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頭や首をいくら緩めても戻ってしまう
-
薬を飲むと一時的に楽だが、繰り返す
-
天候・疲労・ストレスで悪化する
といった頭痛が多く見られます。
これらの背景には、
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呼吸と身体の動きの連動
-
内部の緊張が外に伝わる仕組み
-
上下・内外に連なる身体のつながり
が複合的に関わっていることがあります。
頭部に現れている違和感は、身体全体のバランスが崩れた結果として表に出ているサインである場合も少なくありません。
6|見逃されやすい「睡眠・自律神経」との関係
慢性的な頭痛に悩む方の多くが、同時に 睡眠の質の低下 を感じています。
眠りが浅い状態が続くと、
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神経が休まらない
-
緊張が抜けにくい
-
身体の回復が追いつかない
といった状態が固定化し、頭痛・頭重感と不眠が互いに影響し合うことがあります。
当院では、症状を「取り除く対象」としてではなく、
身体が今どのような状態に置かれているかを知らせる反応として捉えます。
7|当院の施術スタンス
― 強く押さず、無理に整えない ―
当院の施術は、
-
強い刺激
-
無理な矯正
-
痛みを我慢させる方法
ではありません。
身体が本来持つ、
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呼吸のリズム
-
神経の調整
-
動きと循環のバランス
が働きやすい環境を整えるため、繊細で反応を重視した徒手的アプローチを行います。
その結果として、無理なく頭部の緊張が変化し、症状が自然と変わっていくことを目指します。
8|このような方にとっての選択肢です(まとめ)
-
医療機関で検査を受け、重大な異常は否定された
-
薬だけに頼り続けることに不安がある
-
強い刺激の施術に抵抗がある
-
この頭痛・頭重感を「仕方ない」と諦めたくない
そのような方にとって、当院の施術は 次の選択肢 になるはずです。
※重要な補足
当院は医療機関ではありません。
医学的な診断・治療行為は行っておらず、
医療機関での受診・治療を否定するものではありません。
頭痛・頭重感に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 病院で「異常なし」と言われましたが、本当に整体を受ける意味はありますか?
A.
医療機関で、脳疾患や感染症などの病理的な異常が否定された後にも、
頭痛や頭重感が続くケースは少なくありません。
その場合、
筋肉や関節の緊張、呼吸の乱れ、自律神経の過緊張など、
画像や数値では評価されにくい身体機能の乱れが関与していることがあります。
当院では、医療での検査結果を尊重した上で、
その後に残る身体の状態を徒手的に評価します。
Q2. 頭が痛いのに、首や肩だけでなく全身を見るのはなぜですか?
A.
頭部は、首・肩・呼吸・身体全体の動きと密接につながっています。
そのため、
頭痛が「頭そのものの問題」として起きているとは限らず、
身体全体のバランスの乱れが、結果として頭部に現れている
というケースも多く見られます。
当院では、痛みの出ている部位だけでなく、
その背景にある身体全体の連動を重視しています。
Q3. 強いマッサージや矯正で頭痛が悪化した経験があります。大丈夫でしょうか?
A.
頭痛をお持ちの方の中には、
強い刺激や無理な矯正によって不調が強まる方もいらっしゃいます。
当院の施術は、
-
強く押す
-
無理に骨を矯正する
-
痛みを我慢させる
といった方法ではありません。
身体の反応を丁寧に確認しながら、
緊張が自然に抜けやすい状態をつくることを目的としています。
Q4. 頭痛と睡眠(不眠)は関係がありますか?
A.
はい、関係しているケースは少なくありません。
睡眠の質が低下すると、神経や身体が十分に休まらず、
頭痛や頭重感が出やすい状態が続くことがあります。
当院では、頭痛を単体で捉えるのではなく、睡眠や自律神経の状態も含めて身体全体を評価します。
Q5. 何回くらい通えばよくなりますか?
A.
症状の経過や背景、生活環境によって大きく異なるため、
回数を一概にお伝えすることはできません。
初回では、
身体の状態を丁寧に確認した上で、
施術の考え方や通院の目安についてご説明します。
※当院は医療機関ではなく、診断や治療行為は行っておりません。
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