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General Seitaiin Enmeidou Kurashiki
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外反母趾
外反母趾とは?
外反母趾とは、母趾の中足骨が内側に偏位(内反)し、基節骨が外側に偏位(外反)した状態を指します。
MP関節(中足趾節関節:ちゅうそくしせつかんせつ)が内側に突出した状態になります。
日本整形外科学会でも、内的要因・外的要因が挙げられていますが、確定できるものはありません。
裸足で生活している人に比べ、靴を履いている人に多く発症する傾向があり、特にハイヒール靴は外反母趾の発症原因になり、割合としては女性に多く見られます。
いくつかの要因が合わさることで、外反母趾が発症すると考えられています。

高度の変形と治療の可能性
高度の変形は手術が適応となる場合がありますが、二次的な痛みや中等度の変形は改善できる可能性があります。
足部筋機能の正常化(過労部分を緩める、不労部分を鍛える)や、足趾の把持、アーチ機能、足関節の動き、股関節を含めた下肢全体のアライメントを改善させることがポイントとなります。

外反母趾の原因
外反母趾は、母趾の中足骨が内側に開き内反、母趾の基節骨が外側を向く外反という現象と捉えられます。
足には全体重が乗りますが、骨だけでは支えられないため、足部のアーチ機能が衝撃を緩衝しています。
このため、足部アーチ機能が破綻すると、足部の筋に過剰なストレスがかかり、二次的な筋力低下や可動域制限が生じ、結果として外反母趾になります。

手術が適応となる場合
外反母趾の診断には、HV角とIM角が用いられます。
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HV角(Hallux Valgus Angle):第1中足骨と第1基節骨が作る角度
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IM角(Intermetatarsal Angle):第1中足骨と第2中足骨が作る角度
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外反母趾はHV角20度以上と定義されています。
HV角が40度以上、IM角が20度以上の場合、手術も視野に入れる必要があります。
HV角(母趾の外反角)
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正常:9〜15度
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軽度(1度):20〜30度
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中等度(2度):30〜40度
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重度(3度):40度以上
IM角(第1中足骨の内反角)
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正常:10度未満
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軽度(1度):10〜20度
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中等度(2度):20〜25度
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重度(3度):25度以上

足部の解剖
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足根骨:距骨、踵骨、内側・中間・外側楔状骨(けつじょうこつ)、舟状骨、立方骨で構成されます。
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前足部:中足骨、基節骨、中節骨、末節骨で構成されます。なお、母趾には中節骨がありません。
足部は立位・歩行時に唯一地面と接する部位です。
足部には3つのアーチが存在し、衝撃吸収、体への推進力、地面への適応力が重要な役割を果たします。
このアーチを支えるためには、足内在筋などの筋機能が非常に重要であり、これらが破綻することで外反母趾が引き起こされます。

内側縦アーチ構造
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一般的に「土踏まず」と呼ばれている部分です。
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立位・歩行と密接な関係があります。
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骨:踵骨、距骨、舟状骨、内側楔状骨、第1中足骨
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筋:後脛骨筋、前脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、母趾外転筋

外側縦アーチ構造
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外側縦アーチは足のバランスと密接な関係があります。
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骨:踵骨、立方骨、第5中足骨
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筋:長腓骨筋、短腓骨筋、小趾外転筋

横アーチ構造
横アーチの役割は、体重の分散と衝撃吸収です。
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骨:前足部アーチ→第1中足骨頭、第5中足骨頭
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筋:前足部アーチ→長腓骨筋、後脛骨筋
足部の運動機能
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足関節は、背屈、底屈、外転、内転、内がえし、外がえしの6方向に動きます。
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母趾は、屈曲、伸展の2方向に動きます。
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足関節は単独で動くことは少なく、実際には3面の運動が複合した回内(背屈、外転、外がえし)と回外(底屈、内転、内がえし)の運動が起こります。

アーチを保つための機能
ウィンドラス構造
蹴り出しの時に足趾が伸展すると、足底腱膜が緊張し、内側縦アーチが挙上します。 このメカニズムにより足部が安定し、蹴り出し時の推進力が生まれます。

トラス機能
荷重時には全体重が足部へ加わるため、足部のアーチが潰れます。 その際、足底腱膜が衝撃を吸収することをトラス機構といいます。

ロスサポートメカニズム
足関節の底屈は、骨による支持が十分ではないため、筋による支持に依存いたします。
その際に重要な役割を果たすのが、後脛骨筋と長腓骨筋によるクロスサポートメカニズムです。
後脛骨筋と長腓骨筋は足底で交差して停止しております。
後脛骨筋は内がえし方向に、長腓骨筋は外がえし方向にそれぞれ作用し、お互いに補い合うことでアーチを保持し、足関節の安定性を高めることができます。
片足立ちになった際に、足関節を左右に揺らしながらバランスを取る動作を思い出していただくと、このメカニズムの働きが理解しやすいかと存じます。
また、歩行や走行時の蹴り出しの際に踵を上げる動作を力強く行うためにも、クロスサポートメカニズムは重要な役割を果たします。
長腓骨筋は後脛骨筋と比較すると筋張力が低く、筋力低下を起こしやすい筋でございます。
そのため、長腓骨筋の運動療法を行うことによって、足部の安定性を向上させ、歩行や立位時の動作を安定させることができます。
このように、クロスサポートメカニズムは足関節の安定において重要な機能を担っております。
外反母趾治療の考え方
足部筋の機能を正常化するためには、過労筋部分を緩め、不労筋部分(例えば足内在筋)を鍛えることが重要です。
これによりアーチが改善し、突出部位への力学的負荷が減り、外反母趾の痛みが軽減されます。
外反母趾の変形自体を完全に治すのは難しいですが、痛みを減らすことは可能です。
変形の状態によっては手術が必要になる場合もありますが、筋機能を改善することで痛みを軽減し、手術を回避できる可能性があります。
主なの介入のポイント
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足部の調整
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股関節の調整
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運動療法