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General Seitaiin Enmeidou Kurashiki
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慢性腰痛
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2050年には世界の腰痛患者が8億人を超える見込み
世界疾病負担研究(GBD)2021の腰痛研究グループ(Low Back Pain Collaborators)は、204の国と地域を対象に、1990年から2020年における腰痛の有症率および障害生存年数(YLD)を推定し、2050年までの予測と発症の危険因子について検討しました。その結果、2050年には年齢調整罹患率が減少するものの、有症者は8億人を超えるとLancet Rheumatol(2023;5:e316-e329)に発表されました。
腰痛は「国民病」、その多くが原因不明
腰痛は、診断が非常に難しいことで知られています。患者は明確に腰の痛みを訴えますが、その要因を徹底的に調査しても特定できないケースが多く、検査をしても約8割が原因不明であるといわれています。
腰痛の発生には、普段の姿勢や体の使い方、睡眠などの生活習慣、体型などのさまざまな要因が複雑に絡み合っています。また、肉体的な要因だけでなく、心理的なストレスや他の疾患との関連も腰痛の発症に影響を与えるため、その原因を一概に断定することは難しいのです。私自身の臨床経験からお伝えすると、腰痛を訴える患者さんの症状は千差万別であり、同じ症状を持つ方が二人といないことを実感しています。
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医療と徒手療法の違い
まず、徒手療法とエビデンスベースの医療は本質的に異なる分野です。しかし、日本ではこれらが混同されて議論されることが少なくありません。
徒手療法の分野では、厳密なエビデンスを確立することが難しく、日本国内には大規模な研究施設がほとんど存在しません。そのため、研究規模としても100人規模の被験者を対象とした小規模なものが主流となっています。
徒手療法とは、レントゲン、MRI、超音波、整形外科的検査では捉えられない身体の異常を扱う学問であり、整体などもこれに含まれます。
そのため、腰痛に関する情報を得る際には、科学的根拠に基づいた視点を持ちつつ、徒手療法の特性を理解することが重要です。
近年、SNSなどでは「この方法で腰痛が治る!」といった広告が数多く見られます。
しかし、単一の施術や特定の方法だけで腰痛を根本的に解決することは非常に困難です。
例えば、「筋筋膜性腰痛に特化したテクニック」といった宣伝文句をよく目にしますが、そもそも「筋筋膜性腰痛」という概念は医療分野で作られた分類であり、徒手療法の分野では厳密な定義がないのが実情です。
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腰痛の本当の原因とは?
筋膜(ファシア)は、コラーゲンやエラスチンといった成分で構成され、関節包、内臓、内臓間膜、頭蓋の硬膜、血管壁、神経など、あらゆる組織に存在しています。
最近では「筋膜リリース」という手法が話題になりましたが、筋膜に対する単一のアプローチだけでは腰痛を根本から治すことはできません。
例えば、坐骨神経痛でよく名前が出てくる梨状筋を例に挙げてみましょう。
梨状筋(坐骨神経痛でよく問題視される筋肉)の上には、右側に上行結腸、左側に下行結腸があり、これらの神経反射によって梨状筋が硬くなることがあります。
そのため、腰痛や坐骨神経痛の施術を行う際には、腸の周囲のファシアを緩めるといった視点も必要になります。
実際に、トルト筋膜、後腹膜、横筋筋膜は腰方形筋や脊柱起立筋、大腰筋とも密接に関連しており、全身の筋膜がつながっています。そのため、筋肉をほぐすだけのアプローチでは、腰痛の根本的な改善には至らないということがご理解いただけるでしょうか?。
世界的な基準では、腰痛の約8割が内臓の影響を受けているとされています。
そのため、単に筋肉を揉んだり、骨格矯正を行ったり、運動療法だけを取り入れたりするだけでは不十分であり、内臓を包むファシアや膜に対する施術も必要となるのです。

内臓施術の誤解
厳密には内臓を施術するのではなく、内臓を包んでいるファシア(膜)それに関連する靭帯などを施術するのです。
内臓に関連する「内臓間膜」という呼び方は、日本では「間膜」としか言われません。
「トルト筋膜」くらいまでは日本の解剖書に記載があります。
しかし、徒手療法が盛んな国では、例えば内臓同士をつなぐものを「エピプロン」と呼び、内臓と後腹膜のつながる部分を「メゾ」と呼びます。
さらに、十二指腸の裏側で後腹膜とつながる部分を「PPP」と呼ぶなど、間膜の名称が細かく分かれています。これは、そうした部位に施術をするからです。
また、「リガメント(靭帯)」という部位もあります。エピプロン、メゾには血管や神経が含まれますが、リガメントには血管や神経が入っていません。
つまり、日本の徒手療法界隈では、こうした基本的な分類さえ明確になっていないのが現状です。
よく聞く腰痛専門について
これが良いとか悪いとかの話ではないのですが、日本では「腰痛専門家」という言葉をよく耳にします。しかし世界の徒手療法家の中で自らを「専門家」と謳う人はいません。
日本では「腰痛専門家」と名乗る人が多いですが、実際には腰痛の約8割が内臓由来といわれています。
また、日本の徒手療法では仙腸関節の検査が細かく行われないことが多く、片側の異常なのか、軸が斜めになっているのか、あるいは内臓や他の部位の補正によるものなのかを判断できていません。実は、こうした検査法は確立されているにもかかわらず、日本ではまだまだ仙腸関節が「神秘的なもの」とされてしまっています。
医療分野では解剖学やバイオメカニクスに基づいた考察が行われていますが、徒手療法の領域ではファシアに関する知識が抜け落ちていたり、関節や筋肉だけを対象としていたりと、検証が不十分です。
そのため、知識もテクニックも足りておらず、施術者自身が何をしているのか分かっていないケースさえあります。
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坐骨神経痛治療の例え話
例えば、ビールが大好きで食べる量も多い社長さんがいたとします。
この方が右側の坐骨神経痛を訴えているとしましょう。
年齢とともに筋肉量は下がりますが、食べる量が変わらなければ、お腹はポッコリしてきます。
これは実際によくある話です。
この場合のパターンは、まず横筋筋膜や腹横筋(腹直筋の下にある筋肉)が緩んでしまいます。
こういう人の場合、パーソナルトレーナーをつけて筋トレをしていてもお腹だけがぽっこり出る人が多です。
これはインナーマッスルが使えなくなっていることが原因なんです。
そんな状態で通常のプランクや腹直筋の筋トレをしても、インナーマッスルは鍛えられません。
なぜなら腹直筋と横隔膜は連動しているため、腹直筋が硬いと横隔膜が緩みますし、逆に腹直筋が緩んでいると腹横筋が硬くなります。
横隔膜には肺や胃、肝臓が靭帯でつながっており、その影響で呼吸が浅くなったり、運動しても深呼吸ができなくなったりします。
すると、首の呼吸補助筋が硬くなり、肩こりになりやすくなります。

胃腸や肝臓の問題があると、脂っこいものが苦手になったり、夜のラーメンが食べられなくなったり、逆流性胃炎のような症状が出たりすることがあります。
お腹が出ると横隔膜が硬くなり、横隔膜脚(腰椎に付着する部分)が影響を受けるため、結果的に腰痛につながります。
上部腰椎が硬くなり、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、大腿外側皮神経に影響を及ぼし、股関節の前面が硬くなります。
男性で右の腰が痛い場合、消化器系の問題が疑われます。
特に、食べる量や飲む量が多いと、右側にある上行結腸に負担がかかります。
解剖図を見ると、上行結腸は下行結腸よりも太く、大きいことが分かります。これは、重力に逆らって食べ物を運ぶ役割があるためです。そのため、右側に負担がかかりやすいのです。
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40代になり、昔はスリムで筋肉質だった人が、運動量は多いものの食べる量も多く、お腹が出てしまうケースはよくあります。この場合は、必ず消化器の問題が起こるんです。
上行結腸には「トルト筋膜」があり、間膜が腰方形筋、大腰筋、脊柱起立筋にも付着しています。また、横筋筋膜が腹部をぐるっと囲んでおり、腰方形筋、大腰筋、脊柱起立筋、上行結腸の膜を介して背中が硬くなります。
これは、いわゆる「腹圧が高い」状態で、ガチガチの背中になっている人が多いのはこのためです。
さらに、お腹が出ると会陰部の圧力が高まり、40代を過ぎると頻尿や前立腺肥大が始まります。
これは、横隔膜が硬すぎたり、逆に柔らかすぎたりすることで、骨盤底筋群や会陰部に圧力がかかるためです。

会陰部には仙骨、直腸、膀胱、恥骨があり、女性なら子宮や卵巣もあります。
これらの膜はすべてつながっており、仙骨の副交感神経や骨盤内臓神経とも密接に関係しています。そのため、仙骨神経叢が関与する坐骨神経痛を引き起こすことになります。
背骨の受容器の構造を考えると、後根・前根・神経根があり、そこから前枝・後枝に分かれます。内臓に行く神経は、前根から白交通枝を通り交感神経幹へ行き、そこから内臓へと伝わります。
内臓の負担が増えると、交感神経幹を介して後根に戻り、筋肉や結合組織に影響を与えます。
このような負のループが続くことで、筋肉が硬くなり、内臓の負担が増し、皮膚や関節、骨まで影響を受けるのです。
これを解決するには、脊髄の矯正、椎間関節の施術、筋肉や結合組織の調整、不良動作の改善、そして内臓へのアプローチが必要になります。
つまり、右腰の痛みや坐骨神経痛と呼ばれる症状も、腰だけを見るのではなく、全身のバランスを考えた施術が求められるのです。

一回の治療で痛みが全て改善することは確かにあります。
しかし、それはその方の症状が比較的軽かった場合です。
慢性腰痛の場合は一時的に痛みが和らぐことはよくありますが、大切なのはその後、しっかりと治癒に向かうことです。
特に、重い症状や長期間続く慢性的な痛みの場合、どれほど優れた施術を受けても一度で完全に治ることは難しく、元の状態に戻ることが多いものです。
そのため、慢性痛の改善には、徒手療法を3か月ほどかけて12~15回程度継続しながら、慎重に評価していくことが重要です。
また、治療の過程では、食生活の見直しも欠かせません。適切なアドバイスを実践できるかどうかによって治療期間が変わりますし、必要な運動療法を取り入れて継続できるかどうかも個人差が出る部分です。
そのため、治療期間には人それぞれ大きな違いが生じるのが現実です。
当院ではお客様が望む未来の姿をコーディネートします。
あくまでもお客様が主体であると考えておりますので、こちらから押し付けは一切行いまいません。お客様ご自身がどうなりたいのかを尊重しアドバイスをいたします。
一緒に最適な方法を見つけながら、根本的な改善を目指していきましょう。