top of page

がんとは?身体の中で何が起きているのか

がんは、「細胞の増え方のコントロールが効かなくなり、勝手に増え続けてしまう病気」です。
本来、私たちの身体には がん細胞を見つけて排除する仕組み(免疫・修復・自滅プログラム)が備わっています。

しかし、さまざまな要因でこの「監視システム」が弱ると
※ストレス、食生活、炎症、化学物質、睡眠不足、老化
体内で発生したがん細胞が排除されず、増え続けてしまいます。

1. がんが発生する流れ
① 細胞がダメージを受ける

・酸化ストレス
・炎症
・老化
・生活習慣の乱れ
・化学物質
などが細胞にダメージを与える。

② 修復が追いつかず「誤った細胞」が生まれる

通常は修復されますが、疲労や炎症が続くと修復が甘くなる。

③ 身体の監視(免疫)が弱る

がん細胞は毎日生まれますが、健康な免疫が常に排除しています。
しかし、免疫が弱ると排除できず、がん細胞が増える。

④ 増えた細胞が“しこり”や“腫瘍”になる

※がんは「突然できるもの」ではなく、
 “時間をかけて作られる病気” といわれる理由です。

2. がんと炎症の深い関係

多くのがんの背景には
「慢性炎症」(体のどこかがずっとくすぶっている状態)
が存在するとわかっています。

・腸の炎症
・歯周病
・脂肪肝
・慢性疲労
・生活習慣の乱れ
これらはすべてがんリスクと強く関係します。

つまり、
身体全体の炎症を下げることが “これからの体” に大きな意味を持つ
ということです。

3. 食事療法:4つの「毒」を抜いて、身体を守る

当院で大切にしているのが「四毒抜き」。
身体の炎症と酸化を高める4つの習慣をやめるだけで、
がん体質の改善スピードが大きく変わります。

【1】砂糖(精製糖)

体内を酸化させ、炎症を悪化

免疫機能を低下させる

がん細胞の好むエネルギー源

→ 甘い飲料・菓子・菓子パンは控える

【2】悪い油(酸化油・トランス脂肪酸)

体に炎症を作る

細胞膜を硬くし、免疫も低下

→ 揚げ物、スナック、マーガリンは控える
→ 良い油(オリーブ・アマニ・えごま・MCT)を使う

【3】食品添加物

解毒のため肝臓が疲れ、免疫が低下

慢性炎症の原因に

→ 加工食品・コンビニ食品を減らすと大きな改善

【4】小麦(グルテン)

腸の炎症 → 免疫の過敏化

腸は免疫細胞の7割がある重要な器官

→ 和食中心・米中心にするだけでも腸が落ち着く

● がん体質を改善する「守りの食材」

発酵食品(味噌・納豆・ぬか漬け)

抗酸化野菜(ブロッコリー、ほうれん草、緑黄色野菜)

海藻

キノコ類(免疫賦活)

青魚(EPA・DHA)

良質なたんぱく質(卵・魚・大豆・鶏肉)

「食事=毎日できる最大の治療補助」です。
無理のない範囲から始めましょう。

4. オステオパシーができるサポート

当院はがんを“治す”場所ではありません。
しかし、がん治療を受けている患者さんがより良い状態で生活できるよう、
身体の機能・免疫・循環を整えるサポート を行えます。

医療と併走し、負担を軽くする役目だとお考えください。

(1)リンパ・静脈の流れを改善し、老廃物の処理を助ける

がん治療(手術・抗がん剤・放射線)では
老廃物が増え、体が非常に疲れやすくなります。

リンパの詰まりは

むくみ

疲れ

免疫低下

痛み
につながりやすい。

オステオパシーで
胸管・鎖骨下・肋骨横・腹部リンパ を整えると
老廃物の処理と回復力の底上げに役立ちます。

(2)呼吸がしやすくなり、酸素供給が安定する

がん治療中の多くの方が感じる

息苦しさ

胸の硬さ

深呼吸のしにくさ

これは
横隔膜・肋骨・胸郭の緊張 が強くなることで起きます。

オステオパシーでは

横隔膜リリース

胸椎の可動性改善

肋骨の動き調整
などで呼吸が整い、酸素が全身へ届きやすくなります。

これは免疫の働きにも大きなプラスになります。

(3)自律神経の安定(免疫が働く土台)

がん治療は精神的ストレスも大きく、
交感神経が過剰になり、免疫が働きにくくなります。

オステオパシーは

頸部の迷走神経の緊張を整える

呼吸の質を改善し副交感神経を高める

身体の力みを抜く
ことで
ストレスで乱れた自律神経が落ち着き、免疫が働きやすい状態 に役立ちます。

(4)治療の副作用・痛みの軽減サポート

手術後の引きつり

放射線後の硬さ

抗がん剤によるしんどさ
などは「身体全体の動きの制限」につながります。

オステオパシーで

線維化した組織の柔軟性向上

姿勢改善

血流改善
を行うことで、生活の質(QOL)を改善する助けになります。

5. 当院の立場(患者さんへ大切なメッセージ)


当院は がんそのものを治療する場所ではありません。

医療と対立するものではなく、
医療の効果を引き出し、
身体の状態を整える “補完の役目” です。

「身体の環境を整えること」は、
がん治療の結果をより良くするための重要な要素です。

がんは長い道のりですが、
日々の生活と身体のケアで “今できる支え” は確実に増やせます。

一緒に、できることを一つずつ整えていきましょう。

bottom of page