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100年先も、徒手療法は必要とされるかAIと医療構造の変化から考える

  • 4月18日
  • 読了時間: 5分

Vol.2 現代医療の設計と、その「外側」

── 「検査は正常です」と言われ続けた人が、なぜここに来るのか ──

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

Vol.1では、10年後に家庭用ロボットが普及しても、評価軸を立てる認識と原因の連鎖を読む目は自動化の外側にあることを見てきました。


Vol.2では、もう少し手前の問いに立ち返ります。

「検査は正常です」と言われ続けた人が、なぜ整体院に来るのか。

その答えは、現代医療の設計そのものの中にあります。




現代医療は「異常値がある人」のために設計されている

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

現代の医療システムは、基本的に

「異常値を検出して対処する」ことに最適化されています。


血液検査、画像診断、各種バイオマーカー

これらはすべて「正常範囲から外れているかどうか」を判定するための道具です。

そのこと自体は当然の設計です。


問題は、その設計の外側に多くの人が取り残されているという現実にあります。

「検査では正常だが機能していない」という状態は、現在の医療システムが構造上、扱いにくい領域です。


円命堂に初めて来られる方の多くが、こういう経緯を持っています。

MRI、血液検査、レントゲン

一通り調べて「問題ありません」。

でも身体は重く、呼吸は浅く、ある動きをすると確かに痛い。


「異常なし」と言われたのに、不調は消えない。

これは個人の気のせいではありません。


では、なぜこういう状態が生まれるのか。

そこには、医療の設計思想とビジネス構造が深く関わっています。




WHOと製薬マネー

知っておくべき構造的事実

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

少し踏み込んだ話をします。

WHOの財源は「分担金」と「任意拠出金」の2種類があります。


分担金は加盟国が義務的に支払うもので、任意拠出金は民間財団や企業が目的を指定して提供するものです。


現在、任意拠出金の割合は予算全体の約75〜80%に達しており、その主要な拠出者の中に製薬企業関連の財団が含まれています。

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

これはWHOの公開財務報告に記載されている事実です。

国際的な医療基準や疾患ガイドラインの策定に、その治療薬を販売する側の資金が深く関わっているという構造があります。


これは陰謀論ではなく、設計の問題です。

医療従事者の多くは誠実に患者と向き合っています。


問題は個人の倫理ではなく、システムの設計です。

その設計の中で、ある種の歪みが生まれています。


「治す医療」より「管理する医療」の方が収益が安定する

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

製薬ビジネスの収益モデルを考えると、一度で治癒してしまう薬より、毎日飲み続ける薬の方が安定した売上になります。


高血圧、糖尿病、脂質異常症


慢性疾患の治療薬の多くは「完治」を目標にしていません。

数値を正常範囲に管理し続けることが目標であり、患者は一生、薬を飲み続けます。


「治す医療」より「管理し続ける医療」の方が、ビジネスとして持続可能です。

この構造が、現代医療の設計思想に組み込まれています。


疾患定義の拡大という手法

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

もう一つの構造が、疾患定義の拡大です。

高血圧の診断基準は数十年の間に繰り返し引き下げられています。


以前は正常とされていた数値が「予備軍」になり、「要治療」になる。基準が下がるたびに、薬が必要な人口が増えます。


骨粗鬆症、メタボリックシンドローム

多くの疾患カテゴリが拡張され、以前は「体質」として扱われていた状態が「治療対象」になっていきました。


 


その「設計の外」に、当院の患者さんがいる

「現代医療の設計の『外側』にいる人たち。検査は正常でも、身体は本当に大丈夫と言えない——」

現代医療の収益構造は「異常値がある人」を対象に最適化されています。

だから「検査は正常だが機能していない」という状態は、そもそも対処しにくい。

数値として捉えられないものは、治療対象として設定しにくいからです。


臨床の現場で見えているのは、その構造の外縁です。

MRIには映らないが横隔膜が固まっている。

血液検査は正常だが赤血球が変形して末梢まで酸素が届いていない。

筋膜の滑走が止まり、圧の逃げ場が失われて痛みが出ている。


これらは「病気ではない」のではなく、

「現在の診断体系が設計上、捉えにくい状態」です。


当院に通ってくださっている方が「なんとなく必要だとわかる」のは、施術前後で身体の状態が変わる体験を繰り返してきたからです。


現在の医療では言語化されていない変化を、身体で知っている。


「異常なし」と言われた後に整体院を訪ねてくる人が後を絶たないのは、医療不信でも代替療法への傾倒でもありません。


現行の設計では拾われない自分の状態を、別の評価軸で見てもらいたいという、合理的な判断です。




Vol.2 のまとめ



現代医療が「検査正常なのに辛い人」を生み出す理由は、設計の問題です。

異常値の検出に最適化されたシステム、管理し続ける医療の方が収益が安定するというビジネス構造、疾患定義の拡大による市場創出


これらが重なって、機能不全のグレーゾーンが「医療の外側」に置かれ続けています。

徒手療法が担ってきたのは、まさにその外側です。


そしてこの構造は、AIが進化しても、ロボットが普及しても、簡単には変わりません。

では、AIがAGI・ASIへと進化し、医療の情報構造そのものが変わっていく100年後、

この状況はどう変わるのか。


Vol.3では、100年後の医療と徒手療法の関係を正面から考えます。


身体の反応が、答えです。

→ Vol.3「ASIの時代、徒手療法は残るか」へ続く




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