肩こりと顎関節
- 6月20日
- 読了時間: 3分
——食いしばりが、肩を固めている——

夜、眠っている間に歯を食いしばっている——そう言われたことはないだろうか。
朝起きると、顎がだるい。こめかみが重い。頭が締めつけられる感じがする。そして、肩がこっている。
肩こりと顎。一見、遠い場所のように思える。でも身体の中では、すぐ隣で起きている。
肩を固めている犯人が、顎にいることがある。
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人は、噛む力で自分を壊すことがある
噛む力は、想像以上に強い。最大で自分の体重ほどの力がかかると言われている。
その力を生み出すのが、咬筋(こうきん)と側頭筋——顎を閉じる筋肉だ。これらは頭の横から顎にかけて広がり、こめかみや側頭部にまで及んでいる。
日中、無意識に噛みしめる。夜、眠りながら歯ぎしりをする。その緊張は顎だけにとどまらない。側頭筋を通じて頭の横へ、後頭部へ、そして首から肩へと、緊張は連鎖していく。
食いしばりが続く人の身体は、一日中どこかに力が入りっぱなしになっている。肩が休めないのは、当然だ。
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円命堂が、口の中からアプローチする理由
顎の筋肉は、外側からだけでは届かない。
咬筋や側頭筋は外から触れられる。しかし、本当に頑固な緊張を生んでいるのは、もっと奥にある筋肉だ。
内側翼突筋(ないそくよくとつきん)、外側翼突筋(がいそくよくとつきん)——顎関節の深部にあり、口の中からでなければ届かない筋肉がある。これらが固まると、顎関節そのものの動きが制限され、頭蓋の底(頭蓋底)にまで緊張が伝わる。
円命堂では、必要に応じて口腔内からのアプローチ(TMJアプローチ)を行う。衛生管理を徹底した上で、外からは決して触れられない深部の筋肉に、直接働きかける。
ここまで診て、ようやく「なぜ肩が固まり続けるのか」の答えにたどり着くことがある。
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東洋医学が見る、食いしばりと感情
東洋医学には、興味深い視点がある。
顎のあたりを通るのは、胃経(いけい)と胆経(たんけい)という経絡だ。胃経は顔から首・胸を通り、胆経は側頭部を巡る。食いしばりや顎の緊張は、これらの経絡の流れと深く関わっている。
そして東洋医学では、胆は「決断」、胃は「思い悩み」と関わる臓腑とされる。
ストレスを抱えたとき、人は無意識に歯を食いしばる。「歯を食いしばって耐える」という言葉が、そのまま身体に起きている。言えなかった言葉、飲み込んだ感情——それらが顎の緊張として、身体に刻まれていく。
食いしばりは、感情の行き場のなさが、身体に現れたものかもしれない。
だから顎をゆるめることは、ただ筋肉をほぐすこと以上の意味を持つことがある。
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肩・顎・頭蓋・感情——すべてつながっている
肩こりで来られた方の顎を診ると、驚くほど固まっていることがある。本人は「顎が問題だ」とは思っていない。でも身体は、つながっている。
咬筋・側頭筋・翼突筋の緊張。頭蓋底の詰まり。胃経・胆経の滞り。そして、その奥にある感情。
これらをひとつずつ解いていくと、肩の緊張が、肩を触る前にゆるみ始めることがある。
肩を揉んでも戻る人。朝、顎がだるい人。歯ぎしりを指摘されたことがある人。頭痛をともなう肩こりの人——その肩を固めているのは、顎かもしれない。
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肩こりは、肩だけを見ても終わらない。
呼吸を見て、顎を見て、その奥にある感情まで診る。円命堂が向き合っているのは、肩という一点ではなく、その人の身体全体がつくる緊張の地図だ。
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身体の反応が、答えです。——円命堂くらしき
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肩を揉んでも戻る肩こり、頭痛や食いしばりをともなう肩こりは、顎が関係しているかもしれません。
円命堂くらしきが、身体全体のつながりから原因を読み解きます。
〈次回〉肩こりと自律神経——緊張がほどけない身体のしくみ
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