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座ると腰が重い人へ

9月26日
読了時間: 6分

下腹部の“圧”が抜けない本当の理由


座ると腰が重い人へ ― 下腹部の“圧”が抜けない本当の理由

倉敷で施術をしていると、

「立っている時より、座っている方が腰が重い」

「腰というより、下腹部から骨盤の奥が詰まっている感じがする」

という相談を受けることがある。


強い痛みではない。

しかし長く座っていると、

腰から骨盤にかけてじわじわ重くなり、

立ち上がって少し動きたくなる。


こうした人を身体全体から見ていくと、

単純に**「腰の筋肉が硬い」だけでは説明できない状態**が少なくない。


特に、


  • 産後から下腹部が張るようになった

  • 座っていると腰や骨盤が重くなる

  • 股関節の前側が詰まる

  • 脚を後ろへ伸ばしにくい

  • 尿漏れがなかなか改善しない

  • 仰向けになると片脚だけ曲げたくなる

  • 腰を揉んでも、しばらくすると元に戻る


といった状態が重なっている場合である。

倉敷市内だけでなく、水島、玉島、真備、早島、総社方面から来院される方を見ていても、腰そのものより骨盤から下腹部、股関節にかけての動きを確認した方がよいケースがある。


座ると腰が重い人へ ― 下腹部の“圧”が抜けない本当の理由

腰を揉んでも戻るのはなぜか


腰が重い。だから腰を揉む。

股関節が硬い。だからストレッチをする。

もちろん、それによって楽になる人もいる。

しかし一度楽になっても、数時間あるいは数日すると同じ場所が重くなる。

こうした状態が何度も繰り返されるのであれば、

「なぜ腰が硬くならなければならないのか」

を考える必要がある。

腰は身体から独立した部品ではない。

上には胸郭と横隔膜があり、下には骨盤と股関節がある。

そして骨盤の内側には、


  • 膀胱

  • 直腸

  • 子宮などの生殖器

  • 血管

  • 神経

  • 骨盤底の組織


が存在している。


さらに、それらは腹部、鼠径部、股関節、腰椎へと連続している。

つまり、

腰だけを見ていても、腰に負担が集まる理由までは分からないことがある。

下腹部の「圧が抜けない」という感覚

施術中、


「下腹部の奥がずっと重い」

「骨盤の中に何か残っている感じがする」

「お腹の奥が詰まっている」


と表現する人がいる。

この感覚を単純に「腹筋が硬い」と考える必要はない。

ここで重要になるのが、

呼吸と腹部・骨盤の圧の変化である。


人間は呼吸するたびに横隔膜が上下する。

息を吸えば横隔膜が下がり、腹部や骨盤底もその変化を受ける。

息を吐けば横隔膜は上がり、再び身体の中の圧が変化する。

つまり、本来身体内部の圧は固定されたものではない。

呼吸や姿勢、動作に合わせて絶えず変化している。


ところが、


  • 呼吸が浅い

  • 下腹部をいつも固めている

  • 骨盤底へ力が入り続けている

  • 股関節が動きにくい

  • 同じ姿勢を長時間続けている


といった状態が重なると、この変化が小さくなることがある。

その結果、本人には、

「下腹部が張る」「骨盤の中が重い」「腰の奥が抜けない」

といった感覚として現れることがある。




なぜ「座る」と腰が重くなるのか



立っている時には、それほど気にならない。

歩いている時も大丈夫。

しかし椅子に座っていると、だんだん腰が重くなる。

この違いは重要である。

座ると股関節は曲がった状態になる。

骨盤は椅子に支えられ、歩いている時に比べて骨盤や股関節の動きはかなり少なくなる。

さらに長時間同じ姿勢を続けることで、胸郭や腹部の動きも小さくなりやすい。

ここで股関節が十分に動かない人では、その不足分を腰が受け持つことがある。

下腹部が固く、呼吸運動が小さい人では、身体の前側が動かない分を腰側で補っていることもある。

つまり、

股関節が動きにくい↓骨盤も動きにくい↓下腹部も動きにくい↓腰が代わりに動く

という状態が生まれることがある。

そのため、

「座ると腰が重い=腰そのものが悪い」

とは限らないのである。

腰は、身体の別の場所の動きを補っているだけかもしれない。


仰向けで「片脚だけ曲げたくなる」人


候補片脚だけを曲げる姿勢が楽な場合、股関節や骨盤周囲の緊張を身体自身が調整していることがある。

仰向けで寝た時、無意識に片脚だけ膝を曲げる。

さらに、その膝を外側へ倒して数字の「4」に近い姿勢になる。

この姿勢が妙に楽だという人がいる。

単なる寝癖のように見えるが、身体を評価する時には一つの手掛かりになる。

股関節の角度が変われば、


  • 大腿骨

  • 骨盤

  • 腰椎

  • 鼠径部

  • 腸腰筋周囲

  • 下腹部


の位置関係も変化する。

つまり身体自身が、「この角度なら楽だ」

という位置を探している可能性がある。


左右どちらか一方だけ曲げたくなる場合には、股関節や骨盤の左右差も確認する。

[挿入画像①|仰向けで片脚を曲げた姿勢]

ALT片脚だけ曲げた四の字のような姿勢で眠る女性

画像キャプション




当院では腰から少し離れて身体を見る


候補股関節だけでなく、骨盤や腰がどのように連動しているかを左右で確認する。

座ると腰が重いからといって、最初から腰を原因と決めることはしない。

総合整体院 円命堂 倉敷店では、


  • 呼吸

  • 胸郭

  • 横隔膜

  • 腹部

  • 下腹部

  • 骨盤底周囲

  • 鼠径部

  • 股関節

  • 骨盤

  • 腰椎


などを、一つの身体の中で連続しているものとして確認する。

たとえば片脚を曲げた時、

股関節だけが動いているのか。

骨盤まで一緒についてくるのか。

左右で動きが違うのか。

呼吸によって下腹部の緊張が変化するのか。

そうした小さな反応を見ていく。



目的は、「骨盤を正しい位置へ戻す」ことではない。

身体は静止した骨格模型ではないからである。

呼吸する。歩く。座る。立ち上がる。寝返りを打つ。

そのたびに骨盤も腰も股関節も動いている。

必要なのは固定された「正しい形」ではなく、

身体のどこか一か所だけが頑張らなくても動ける状態

である。


「座ると腰が重い」は身体からの情報である



腰の重さには、さまざまな原因がある。

下腹部や骨盤の症状についても、

すべてを筋肉や身体の使い方だけで説明できるわけではない。


強い腹痛、発熱、不正出血、血尿、排尿や排便の急激な変化、

急に強くなった痛みなどがある場合には、

整体より先に医療機関での確認が必要である。

そのうえで、


  • 検査では大きな異常を指摘されない

  • 腰を揉んでもすぐ戻る

  • 長く座った時だけ腰が重くなる

  • 産後から下腹部の感覚が変わった

  • 股関節の片側だけ動きにくい

  • 片脚を曲げた姿勢だと楽になる


という状態が続いているのであれば、一度腰から少し離れて身体を見る価値がある。

腰が悪いのではなく、腰が頑張らなければならない身体になっている。

そう考えると、今までとは違うものが見えてくることがある。


倉敷・水島・玉島・真備・早島・総社方面で、長く続く腰の重さが気になる方へ


当院は倉敷市呼松にあり、倉敷市内だけでなく、

水島、児島、玉島、真備、早島、総社、玉野、岡山市方面などからも来院がある。


腰痛だから腰だけ。

尿漏れだから骨盤底だけ。

股関節が硬いから股関節だけ。

そう分けて考えるのではなく、

「なぜ、この場所に負担が集まっているのか」

を身体全体から確認することを大切にしている。

長く続いている症状ほど、一度違う角度から身体を見てみることも必要である。




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