座ると腰が重い人へ
下腹部の“圧”が抜けない本当の理由

倉敷で施術をしていると、
「立っている時より、座っている方が腰が重い」
「腰というより、下腹部から骨盤の奥が詰まっている感じがする」
という相談を受けることがある。
強い痛みではない。
しかし長く座っていると、
腰から骨盤にかけてじわじわ重くなり、
立ち上がって少し動きたくなる。
こうした人を身体全体から見ていくと、
単純に**「腰の筋肉が硬い」だけでは説明できない状態**が少なくない。
特に、
産後から下腹部が張るようになった
座っていると腰や骨盤が重くなる
股関節の前側が詰まる
脚を後ろへ伸ばしにくい
尿漏れがなかなか改善しない
仰向けになると片脚だけ曲げたくなる
腰を揉んでも、しばらくすると元に戻る
といった状態が重なっている場合である。
倉敷市内だけでなく、水島、玉島、真備、早島、総社方面から来院される方を見ていても、腰そのものより骨盤から下腹部、股関節にかけての動きを確認した方がよいケースがある。

腰を揉んでも戻るのはなぜか
腰が重い。だから腰を揉む。
股関節が硬い。だからストレッチをする。
もちろん、それによって楽になる人もいる。
しかし一度楽になっても、数時間あるいは数日すると同じ場所が重くなる。
こうした状態が何度も繰り返されるのであれば、
「なぜ腰が硬くならなければならないのか」
を考える必要がある。
腰は身体から独立した部品ではない。
上には胸郭と横隔膜があり、下には骨盤と股関節がある。
そして骨盤の内側には、
膀胱
直腸
子宮などの生殖器
血管
神経
骨盤底の組織
が存在している。
さらに、それらは腹部、鼠径部、股関節、腰椎へと連続している。
つまり、
腰だけを見ていても、腰に負担が集まる理由までは分からないことがある。
下腹部の「圧が抜けない」という感覚
施術中、
「下腹部の奥がずっと重い」
「骨盤の中に何か残っている感じがする」
「お腹の奥が詰まっている」
と表現する人がいる。
この感覚を単純に「腹筋が硬い」と考える必要はない。
ここで重要になるのが、
呼吸と腹部・骨盤の圧の変化である。
人間は呼吸するたびに横隔膜が上下する。
息を吸えば横隔膜が下がり、腹部や骨盤底もその変化を受ける。
息を吐けば横隔膜は上がり、再び身体の中の圧が変化する。
つまり、本来身体内部の圧は固定されたものではない。
呼吸や姿勢、動作に合わせて絶えず変化している。
ところが、
呼吸が浅い
下腹部をいつも固めている
骨盤底へ力が入り続けている
股関節が動きにくい
同じ姿勢を長時間続けている
といった状態が重なると、この変化が小さくなることがある。
その結果、本人には、
「下腹部が張る」「骨盤の中が重い」「腰の奥が抜けない」
といった感覚として現れることがある。
なぜ「座る」と腰が重くなるのか

立っている時には、それほど気にならない。
歩いている時も大丈夫。
しかし椅子に座っていると、だんだん腰が重くなる。
この違いは重要である。
座ると股関節は曲がった状態になる。
骨盤は椅子に支えられ、歩いている時に比べて骨盤や股関節の動きはかなり少なくなる。
さらに長時間同じ姿勢を続けることで、胸郭や腹部の動きも小さくなりやすい。
ここで股関節が十分に動かない人では、その不足分を腰が受け持つことがある。
下腹部が固く、呼吸運動が小さい人では、身体の前側が動かない分を腰側で補っていることもある。
つまり、
股関節が動きにくい↓骨盤も動きにくい↓下腹部も動きにくい↓腰が代わりに動く
という状態が生まれることがある。
そのため、
「座ると腰が重い=腰そのものが悪い」
とは限らないのである。
腰は、身体の別の場所の動きを補っているだけかもしれない。
仰向けで「片脚だけ曲げたくなる」人

仰向けで寝た時、無意識に片脚だけ膝を曲げる。
さらに、その膝を外側へ倒して数字の「4」に近い姿勢になる。
この姿勢が妙に楽だという人がいる。
単なる寝癖のように見えるが、身体を評価する時には一つの手掛かりになる。
股関節の角度が変われば、
大腿骨
骨盤
腰椎
鼠径部
腸腰筋周囲
下腹部
の位置関係も変化する。
つまり身体自身が、「この角度なら楽だ」
という位置を探している可能性がある。
左右どちらか一方だけ曲げたくなる場合には、股関節や骨盤の左右差も確認する。
[挿入画像①|仰向けで片脚を曲げた姿勢]
ALT片脚だけ曲げた四の字のような姿勢で眠る女性
画像キャプション
当院では腰から少し離れて身体を見る

座ると腰が重いからといって、最初から腰を原因と決めることはしない。
総合整体院 円命堂 倉敷店では、
呼吸
胸郭
横隔膜
腹部
下腹部
骨盤底周囲
鼠径部
股関節
骨盤
腰椎
などを、一つの身体の中で連続しているものとして確認する。
たとえば片脚を曲げた時、
股関節だけが動いているのか。
骨盤まで一緒についてくるのか。
左右で動きが違うのか。
呼吸によって下腹部の緊張が変化するのか。
そうした小さな反応を見ていく。
目的は、「骨盤を正しい位置へ戻す」ことではない。
身体は静止した骨格模型ではないからである。
呼吸する。歩く。座る。立ち上がる。寝返りを打つ。
そのたびに骨盤も腰も股関節も動いている。
必要なのは固定された「正しい形」ではなく、
身体のどこか一か所だけが頑張らなくても動ける状態
である。
「座ると腰が重い」は身体からの情報である

腰の重さには、さまざまな原因がある。
下腹部や骨盤の症状についても、
すべてを筋肉や身体の使い方だけで説明できるわけではない。
強い腹痛、発熱、不正出血、血尿、排尿や排便の急激な変化、
急に強くなった痛みなどがある場合には、
整体より先に医療機関での確認が必要である。
そのうえで、
検査では大きな異常を指摘されない
腰を揉んでもすぐ戻る
長く座った時だけ腰が重くなる
産後から下腹部の感覚が変わった
股関節の片側だけ動きにくい
片脚を曲げた姿勢だと楽になる
という状態が続いているのであれば、一度腰から少し離れて身体を見る価値がある。
腰が悪いのではなく、腰が頑張らなければならない身体になっている。
そう考えると、今までとは違うものが見えてくることがある。
倉敷・水島・玉島・真備・早島・総社方面で、長く続く腰の重さが気になる方へ
当院は倉敷市呼松にあり、倉敷市内だけでなく、
水島、児島、玉島、真備、早島、総社、玉野、岡山市方面などからも来院がある。
腰痛だから腰だけ。
尿漏れだから骨盤底だけ。
股関節が硬いから股関節だけ。
そう分けて考えるのではなく、
「なぜ、この場所に負担が集まっているのか」
を身体全体から確認することを大切にしている。
長く続いている症状ほど、一度違う角度から身体を見てみることも必要である。
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