
すべり症でよくある“体感”の特徴
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立っていると腰がつらくなる/反らすと痛む
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歩くと腰〜お尻・脚がだるい/しびれることがある
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座る・前かがみで少し楽になることがある
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朝より夕方、疲れるほど症状が出やすい
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長く同じ姿勢(立位・洗い物・料理・レジ待ち)が苦手
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腰だけでなく、股関節の前側・鼠径部・殿部の張りが強いことがある
この症状は「腰が悪い」と決めつけるより、腰に負担が集まり続ける“条件”が積み重なった結果として整理した方が、改善の順序を作りやすいケースがあります。
すべり症(腰椎)
反るとつらい/立つとつらい
その背景を整理します
「腰を反らすと痛い」
「長く立っていられない」
「歩くと腰〜脚がつらくなる」
このような特徴があるとき、腰椎すべり症が疑われることがあります。
ただし、ここで最も重要なのは、
整体でどうにかする前に、“医療的に先に確認すべき状態”がないかを整理することです。
当院では、まず安全性(受診優先の目安)と鑑別の要点を明確にし、必要な方には受診をおすすめします。
そのうえで受けられる状態の方には、「悪化へ向かう工程」→「回復へ向かう工程」へ、改善の順序をご提案します。
まず最優先:受診を急ぐべきサイン
(医療トリアージ)
次の項目に当てはまる場合は、整体より先に医療機関へご相談ください。
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排尿・排便がうまくいかない/失禁がある(尿意切迫・残尿感を含む)
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会陰部(股の間)がしびれる
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急に脚の力が入らない/足が持ち上がらない(下垂足など)
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安静にしていても強い痛みが続く、夜間痛が強い
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発熱・原因不明の体重減少・がん治療歴などがあり症状が進む
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転倒や事故後から急に悪化した
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何をしても楽にならない(24時間ずっと強い痛み・灼熱感が続く)
※上記は一般的な目安です。迷う場合は、まず医療機関へご相談ください。
※当院でも初回で安全性を確認し、必要に応じて受診優先でご案内します。
すべり症とは?
(「骨がずれる」ではなく、負担が集中する構造)
すべり症は、腰椎(背骨の骨)が前方へ“すべる”ことで、
椎間関節・椎間板・靱帯などに負担が集中しやすくなる状態を指します。
ただし重要なのは、「すべり=痛みの確定」ではないという点です。
画像上すべりがあっても症状が少ない方がいる一方で、
すべりが軽度でも強い痛みやしびれが出る方もいます。
当院が見ているのは、すべりの有無だけではなく、
「どの条件で負担が増えるか/減るか」です。
すべり症のタイプ
(対応の方向性が変わるため整理が重要)
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変性すべり症:加齢変化・椎間板や椎間関節の変性を背景に起こりやすい
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分離すべり症:腰椎の一部(分離)が背景になり、動作で負担が出やすいことがある
どちらも、痛みの出方・悪化条件・必要な運動戦略が変わるため、
当院では初回で「どのパターンに近いか」を評価して整理します。
※当院は診断を行いません。必要に応じ医療機関での確認を優先します。
すべり症で出やすい症状
(腰痛だけとは限りません)
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腰痛(特に反る動作・立位で増悪しやすい)
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殿部〜大腿外側の張り、だるさ
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しびれ(片側/両側、状態により)
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歩くとつらい(狭窄症と似た出方になることもあります)
すべり症は、不安定性(動きの過多)と、神経の負担(通り道の狭さ)が重なると、症状が長引きやすくなります。
脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアとの違い(重要)
似た症状でも、背景が違うと対応が変わります。
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すべり症:不安定性や関節ストレスが絡みやすく、反り動作・立位で増悪しやすい
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脊柱管狭窄症:歩行で増悪し、前かがみで軽減しやすい(間欠性跛行)
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椎間板ヘルニア:急性の痛み・姿勢で鋭く増悪し、神経根症状が前に出やすい
当院では「どれか一つ」と決めつけるのではなく、
どの動作・どの姿勢・どの負荷で悪化するかを整理し、改善の順序を作ります。
なぜ改善しにくいのか
ポイントは“原因”ではなく
「負担が増える条件」
すべり症は、構造(画像)だけで答えが確定しないことがあります。
実際には、次のような条件が重なったときに負担が増えやすくなります。
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体幹が固まり、腰で支えるクセが強い(反り腰・腰椎過伸展)
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股関節が伸びにくく、立位・歩行で腰が代償する
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胸郭が硬く、呼吸が浅い(体幹支持が崩れる)
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殿筋が働きにくく、腰部の筋が過緊張になる
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睡眠不足・ストレスで回復が追いつかない
当院が見ているのは、すべりを“押し戻す”ことではなく、
腰に負担が集まる工程をほどき、回復へ向かう工程を作ることです。
代表的な負担条件:Hip-Spine(股関節×骨盤×腰椎)
歩行や立位では、股関節・骨盤・腰椎は連動します。
たとえば 股関節が伸びにくい(伸展制限) 状態では、体幹が前に倒れやすくなります。
身体は倒れないようにバランスを取るため、無意識に 腰を反らせて支える代償(腰椎過伸展) が起こりやすくなります。
この代償が続くと、椎間関節や靱帯への負担が増え、
「立つとつらい」「反ると痛い」という症状が出やすくなることがあります。
当院の介入要点
腰を追い込むのではなく、
“腰に集まる条件”をほどく
すべり症の症状は、腰そのものだけでなく、
股関節・骨盤・体幹の使い方が重なって「腰に負担が集まる条件」ができているケースがあります。
当院では、腰を強く押して形を変えるのではなく、次の優先順位で整理します。
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立位/歩行で何が負担を増やすか(姿勢・重心・動作)
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呼吸/胸郭/骨盤の連動(体幹支持戦略)
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股関節・足部の使い方(腰への負担分散)
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組織の緊張と滑走(強刺激ではなく、条件をほどく)
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回復(睡眠・自律神経)の優先順位
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内臓周囲からの筋緊張をほどく(必要に応じて)
※すべての方が股関節だけで説明できるわけではありません。
状態により優先順位は変わります。
当院の施術方針
すべり症状がある方ほど、身体は防御反応で固まりやすく、強刺激が逆効果になることがあります。
当院では、強く押す/矯正で「押し戻す」方針は取りません。
徒手介入は、次のような評価と調整です。
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反り腰・腰椎過伸展の代償を減らす調整
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股関節前面(屈曲筋群)や殿部の過緊張の調整
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体幹の支持戦略(呼吸・胸郭・骨盤連動)の再構築
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必要な範囲での機能回復運動(再発予防)
「何が原因か」を断定するより、あなたの身体が悪化へ向かう工程をほどき、回復へ向かう工程をつくる。
これが当院の支援です。
整体(徒手療法)の適応と、
当院でお受けできないケース
適応になりやすい目安
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負担条件(非構造的要因)の比重が大きいと考えられる
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膀胱直腸障害がない
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強い運動麻痺や重度の感覚障害がない
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「立位・反りで悪化」など増悪条件が整理できる
お受けできない/病院受診優先の目安
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コントロールできない激痛・灼熱感
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しびれが強すぎて日常動作が成り立たない
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膀胱直腸障害、強い運動麻痺、重度の感覚障害
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24時間ずっと痛く、楽な姿勢がない
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既往・年齢・リスク等を踏まえ医療管理が優先と判断される場合
施術の流れ(初回)
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ヒアリング:痛みの出方、立位・反り・歩行での変化、生活背景
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安全確認:受診優先サイン/鑑別の要点チェック
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評価:姿勢・歩行・股関節・体幹・呼吸など負担条件の特定
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施術:強刺激ではなく、必要部位を“精密に”整える
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改善計画:あなたに必要な順序(間隔・回数の目安、セルフケア)
よくあるご質問(FAQ)
Q. すべり症でも整体は受けていいですか?
A. 受診が必要なサインがない場合、負担条件を整える目的で整体が役立つことがあります。
ただし重症度や既往によって適否は変わるため、当院では初回で安全性を確認します。
Q. 反り腰を直せば治りますか?
A. 反り腰だけが原因とは限りません。
反り腰は「結果」として起きていることも多いため、股関節・骨盤・胸郭(呼吸)・足部を含め、腰に負担が集まる工程を整理します。
Q. 手術が必要と言われました。受けられますか?
A. まず主治医の方針を最優先してください。
その上で「日常で悪化する条件の整理」「回復の下支え」を目的にご相談いただくケースはあります(状態によってはお受けできない場合があります)。
関連ページ
(症状が重なることがあります)
ご予約・ご相談
「まず受診すべきか迷う」段階でも構いません。
症状の出方(立位での変化/反りでの変化/歩ける距離/しびれの範囲)を添えてご連絡ください。
当院は完全予約制で、必要な方には受診の優先も含めてご案内します。
【ご予約】/【お問い合わせ】
※当院は医療機関ではなく、診断・治療行為は行いません。
症状が強い場合や不安がある場合は医療機関へご相談ください。
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