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新日本延命学療法の概要

 

新日本延命学療法は、昭和30年代に医師に見放された高僧を宮原一男氏が治療し、完治させたことから誕生しました。この高僧が「この素晴らしい治療法を世の中に広めてほしい」と感謝の意を込めて名付けたのが『新日本延命学療法』です。

 

宮原一男氏の治療法

 

宮原氏の治療法は、筋肉の縮みやこわばりを解消する独自の技術を用いています。まるでチューブから歯磨き粉を絞り出すように、親指を使って円を描くようにして深く長く筋肉をほぐしていきます。これにより、筋肉やお腹の深部に溜まったこりを痛みなくほぐすことが可能です。

その技法は非常に効果的で、大手電機メーカーの視察を受けるほど高く評価されています。

 

身体への影響と療法の特徴

 

新日本延命学療法では、大腿部(太もも)を重点的にほぐすことで、血流やリンパの流れを改善し、冷え症を解消、そして自然治癒力を高めて、免疫力を強化します。実は、身体の筋肉量の70%が下半身にあり、特に大腿部の筋肉が硬くなると、血流やリンパの流れが悪くなり、免疫機能が低下します。そのため、大腿部を柔軟に保つことが重要です。

 

さらに、大腿部には内臓に関連するポイントも多く、筋肉をほぐすことで内臓下垂や内臓の癒着を改善します。結果的に、胃下垂や内臓下垂を改善し、健康的な体へと導くことができます。

 

内臓機能の回復

 

新日本延命学療法では、内臓下垂や内臓の癒着を解消し、お腹を柔らかくすることが特徴です。これにより、消化・吸収・排泄など、各臓器の本来の機能が正常に働くようになります。また、免疫細胞の70%が腸に存在しているため、腸の健康を保つことで、全身の免疫力を強化できます。さらに、腸内には20,000種類以上の細菌が住んでおり、これらが食物の分解、ビタミン、酵素、ホルモンの合成に関与しています。

 

歴史と発展

 

新日本延命学は、創始者である宮原一男氏によって生み出されました。宮原氏は、戦時中に衛生兵として従軍した際、多くの軍人を治療し、その経験を元に治療法を研究しました。彼は、中国で病気で亡くなった人物の冷凍された検体の解剖に立ち会う機会を得ました。その経験を通じて、「肉体的ストレスが大腿部に硬結を作り、これが内臓下垂を引き起こし、病気の原因となる」という仮説を立て、これを基に新日本延命学療法を開発しました。

その後、宮原氏の弟子である久留島悦子先生が療法をさらに発展させ、「新日本延命医学療法」という名称に改めました。近畿大学東洋医学研究所の有地滋教授(当時)との共同研究によって、治療法の有効性が科学的に証明されました。硬結が内臓の癒着に関連し、内臓の下垂が機能低下を引き起こすことが解明されました。

 

現在、「新日本延命学」は佐々木繫光氏によって商標登録されています。

 

当院の新日本延命学施術についてのご案内と注意点

 

当院では、新日本延命学の技術を施術に取り入れていますが、これらは健康増進を目的とした予防的観点から行っているもので、病気の治療を目的としたものではありません。このテキストは、昭和45年に出版された新日本延命学の書籍に基づき、理論や考え方の概要を紹介するものです。そのため、当院がガンなどの病気を治せると主張しているわけではなく、誤解のないようにご理解いただければと思います。

病気の発生には、社会的環境や食事、ストレスなどさまざまな要因が影響します。過去のエビデンスが現在にどの程度適用できるかは限界があります。施術がすべての解決策ではないことをご理解いただき、興味のある方はぜひテキストを読み進めてください。本書は現代では手に入りにくい貴重な書籍の内容を抜粋しています。

 

新日本延命学に対する私個人の見解

 

新日本延命学の理論については、書籍に記されている内容に多くの疑問点があります。特にガンに関する記述には根拠が不明確であり、治療効果を断言する理由が明確に示されていません。この書籍は半世紀以上前に出版されたもので、当時は知識が限られていたために受け入れられたかもしれませんが、現代においては科学的な裏付けが不足しており、非科学的とされる可能性が高いと感じています。

とはいえ、新日本延命学の施術効果に関しては、改善例が多く報告されています。ただし、改善しなかったケースについては触れられていないため、改善理由や改善しなかった理由についての明確なエビデンスに基づいた研究が必要だと考えています。

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新日本延命学

胃はこうして下垂する

 

人間は生まれた後、成長していき、ハイハイを始める頃から脚を使い始めます。その後、日々絶え間なく脚を使い続け、最終的に再び脚を使わなくなるのはこの世を去る時です。このように脚は常に使われることで、運動神経筋が疲労し、徐々に硬くなります。

硬くなった運動神経筋に打身や捻挫などの無理な力が加わると、運動神経筋に「球」ができることがあります。この球は、柔らかい箇所にできやすい性質を持っているため、脚の指先やかかとを捻挫したり、脛や他の脚の部分を強く打身すると、ほとんどの場合、股の付近に球ができるのです。

ここで、運動神経筋や球とは何かを説明しましょう。よく使われる言葉に「リンパ腺」があります。リンパ腺が腫れる、リンパ球ができた、または年齢と共に筋肉が硬くなり身体が曲がらない、などと言われますが、これは「新日本延命学」でいう運動神経筋の球のことにあたります。アキレス腱も運動神経筋の一部です。

これまでの医学では、運動神経筋や球は単なるリンパ腺・リンパ球として特別に重要視されていませんでした。しかし、運動神経筋と球には非常に重要な意味があり、あらゆる病気の原因となる根本的な存在なのです。

運動神経筋と球の重要性

 

運動神経筋や球がなぜそれほど重要なのかを例を挙げて説明します。例えば、長さ1メートルの2本の紐があります。Aの紐は真っ直ぐに伸ばすと1メートルの長さですが、Bの紐を一度結ぶと結び目の分だけ短くなります。Cの紐のように何度も結べば、どんどん短くなります。運動神経筋はこの紐に例えられ、結び目が「球」となります。運動神経筋に球ができると、その数だけ筋肉が短縮し、萎縮してしまいます。

縮んでいく際、球に向かって両側から少しずつ短縮します。腹部には太い運動神経筋が2本通っており、そこから細い運動神経筋が分岐して内臓器官を取り巻いています。太い運動神経筋に球ができて縮むと、細い運動神経筋で繋がっている内臓も一緒に引っ張られることになります。最初に影響を受ける臓器が胃です。

胃が下垂する原因は、運動神経筋に球ができ縮むことで、胃が引っ張られて下垂していくからです。さらに運動神経筋に球が増えると、胃だけでなく他の臓器も下垂し、全体的な内臓下垂が進行します。これが心臓や肺、気管支、喉などを圧迫し、心臓病や肺結核、喘息などを引き起こす原因となるのです。

さらに、背中の運動神経筋が縮むことで脊髄が曲がり、姿勢が悪くなることがあり、肩こりや頭痛の原因にもなります。脚部では神経痛や関節リウマチなどが現れることもあります。このように、多くの病気の原因は胃下垂に起因し、それがさまざまな症状を引き起こすことが分かります。

冷胃症の恐ろしさ

運動神経筋が硬くなり、急激な無理が加わることで球ができると、筋肉は縮みますが、この縮みが同時に冷えを引き起こします。運動神経筋の萎縮によって下垂した胃は、腹部を通る太い運動神経筋やその分岐から出ている細い運動神経筋に囲まれています。これらの筋肉が冷えると、胃も冷やされることになります。

この状態を「冷胃症」と呼び、胃が冷えることが体にとって最大の敵となり、さまざまな病気を引き起こす直接的な原因となります。胃が冷えると、腹部を通る大動脈も冷やされ、血液が冷えて全身に循環します。このため、冷胃症の人は手が冷たくなり、冷え性が悪化します。

寒がりの人が寒くなると重ね着をすることがありますが、いくら厚着をしても体内で冷たい血液が流れていれば、寒さを感じてしまいます。逆に、健康な人、胃下垂がない人は、体内で暖かい血液が循環しているため、冬でもポカポカと暖かく、薄着でも寒く感じません。

冷胃症が原因で起こる症状には、胃痙攣がありますが、これは実際に胃が痙攣しているのではなく、冷えて硬くなった運動神経筋が急激に縮んだ結果、神経が麻痺し、痙攣を引き起こすのです。また、腹痛も同様に運動神経筋が急激に冷えて硬く縮んだために神経が刺激され、痛みが生じます。実際に胃や腸が痛いわけではありません。

腸部分の運動神経筋が急激に冷え縮むと、腸閉塞や腸ねんてん(腸ねん転)が起こることがあります。特に盲腸炎(虫垂炎)は、胃が下垂して冷えている人に多く見られます。盲腸炎は食物のカスや異物が原因で起こるものではなく、冷えて硬くなった運動神経筋に急激な疲労が加わることによって炎症を引き起こすのです。

まとめ

胃下垂や冷胃症は、運動神経筋の硬化や縮みが引き起こす体の不調の原因であり、これが進行すると胃だけでなく他の臓器にも影響を及ぼします。適切なケアにより、運動神経筋の柔軟性を回復させることが、これらの問題を解決するために重要です。

 

食物は熱で消化される

 

私たちが毎日食べている食物は、どこで消化されているのでしょうか。現在では、唾液をはじめ、胃液や各器官から分泌されるさまざまな消化液の複雑な科学作用を通して消化され、小腸で栄養分が吸収されると考えられています。しかし、実際はそうではなかったのです。

胃や腸にあるねばねばした物質、いわゆる消化液と呼ばれる粘液が、食物を消化しているのではありません。あの粘液は、入ってきた食物が胃や腸の壁に直接触れて傷がつかないように、食物を保護する役割を果たしていただけです。確かに、分泌液の科学的作用によっても多少は分解されますが、食物が溶けて消化される主な過程は、体温、つまり熱によって行われていたのです。

「そんなことがあるのか」と思われるかもしれませんが、このことは次の実験で証明されています。鳩は、堅い生の豆や雑穀類をほとんど噛むことなく飲み込むように食べますが、糞便を見てみると、完全に消化・吸収されて出てきます。馬に藁や乾草を与えると、必要な栄養は完全に消化・吸収され、残りカスだけが糞便として出てきます。

今度は、馬に鳩が食べる豆や雑穀類を藁や乾草に混ぜて与えてみました。すると、藁や乾草は完全に消化・吸収されますが、豆や雑穀類は食べた時とほとんど変わらない状態で出てきました。次に、人が馬の食物である藁や乾草をオブラートに包んで食べてみると、出てきた糞便はやはり食べた時と変わりませんでした。

そこで鳩と馬の体温を測ってみると、鳩は摂氏40度もの高い体温があり、馬は摂氏38度もありました。おそらく、馬にも何らかの方法で体温を摂氏40度に上げれば、豆や雑穀類を消化・吸収できるはずです。

鳩などの鳥の糞便が白味を帯びているのは、摂氏40度という高い体温が原因で白くなるからです。逆に、人が食べる穀類や魚介類、野菜などを食べ、胃や腸を氷まくらで冷やし、糞便が出るまで冷却し続けると、下痢となり、食べ物はほとんど消化・吸収されずに出てきます。

これらの実験により、食物は胃液や腸液で消化されるのではなく、体温、つまり熱によって溶かされ、消化されていることがわかりました。ですから、冷胃症の人は常に胃が冷やされているため、食べ物がなかなか消化されず、胃が重く感じたり、すっきりしないことがあります。これは、胃や腸が摂氏36.5度より低い温度であるため、その温度では溶けることのできる食物しか消化できないからです。

たとえ消化の良いものを食べても、健康な人なら約3時間で消化できる食物が、冷胃症の人では5時間も6時間もかかることになります。食後に胃がすっきりしない人は、カイロを胃部(通常はおへその下に胃がある)に当てて冷えた胃を温めると、消化が改善され、空腹を感じるようになります。

また、痩せた大食いの人は、栄養が豊富な食事をたくさん摂ってもガリガリで、消化される量が少なく、不消化のまま糞便として出てしまうのです。胃や腸が正常な温度さえ保てれば、粗食でも食べ物が完全に消化・吸収され、健康的な体質になります。

 

命を縮める球

 

人間の体内では、運動神経筋が太いものから細いものへと枝分かれし、全身に張り巡らされています。これらの運動神経筋は、物をつかむ、立つ、座る、歩くといった動作や、内臓器官の収縮運動を可能にしています。指を曲げる際も、何本もの運動神経筋が関与しています。

運動神経筋の構造は、古代エジプトの王や他の地域のミイラを見ればよくわかります。ミイラの筋肉は、まるでヘチマのタワシのように、縦横に走る太い筋肉や細い筋肉から成り立っています。

ミイラが数千年後に人間らしい形を保てるのは、この運動神経筋が非常に強靭であるためです。筋肉や血管、各組織や臓器は腐り落ちても、運動神経筋は残り続けます。ただし、その地域の気候や環境によっては、運動神経筋も腐敗してしまうことがあります。

運動神経筋は血管と平行して走っており、血管は運動神経筋に守られています。そのため、運動神経筋の周りに血管があるのです。運動神経筋に球が多くできると、血管を圧迫し、血液の流れが悪くなります。これは、川の流れがせき止められたような状態で、血液の流れが滞り、必要な栄養や物質が届かなくなります。

血液が2時間以上止まると腐り始め、その影響で周囲の組織も傷んでいきます。この状態が続くと、神経が働かなくなり、部分的な麻痺を引き起こすこともあります。言い換えれば、十分な水を与えないと植木の花が枯れてしまうように、血液が滞ることで体の機能が低下します。

運動神経筋に球が増えるほど、体内の血液の流れが悪化し、全身の調和が崩れ、様々な障害が現れるようになります。運動神経筋の球が増えるほど、命は縮まっていくのです。

 

極度の恐怖や驚きが命を縮める

 

恐ろしい目にあったり、非常に心配な出来事があると、「身が縮むような気がする」とか、「命が縮まる思いがする」といいますが、実際に運動神経筋が硬くなり、縮んでしまうため、本当に命が縮んでいるのです。何でもすぐに気にしたり、神経を使いすぎる仕事をしている人は、運動神経筋が早く疲れ、硬くなるため、命が短くなる傾向があります。

一方、楽天的な人や、物事を深く考えない人は、運動神経筋の疲労が少なく、硬くなることが少ないため、長生きすることが多いのです。

結局、運動神経筋にできた球が増えるほど、その筋肉は短くなり、命も短くなるというわけです。

 

日本人に多い胃下垂

 

日本人に胃下垂が多い理由は、生活習慣にあります。日本には畳に座る習慣がありますが、立ったり座ったりする動作は相当な力を使います。これを一日に何度も繰り返すことで、脚の運動神経筋が疲労し、硬くなります。足の指を使ったり、つまずいて転んだり、捻挫や打撲を受けることで、脚の付根の運動神経筋に球ができ、これが徐々に胃下垂の原因となります。

この習慣は代々伝わり、特に日本人に多く見られます。椅子に座る習慣がない外国人には比較的胃下垂が少ないのは、そのためです。胃下垂は遺伝的要因が大きく、運動神経筋にできた球の位置と数は親子三代にわたってほぼ同じだという研究結果もあります。

眼鏡をかける家系には、目を悪くする運動神経筋の球を受け継いで生まれてきます。肺病にかかりやすい家系も、肺を悪くする運動神経筋の球を引き継いでいるのです。

 

病気は筋から

 

現代の生活習慣病、成人病、脳梗塞や心臓病、ガン、高血圧、糖尿病、ムチ打ち病、胃下垂などの病気は、すべて運動神経筋に起因しています。運動神経筋が硬くなることで球ができ、疲労や炎症が起こり、血流が滞り、最終的に病気に繋がるのです。

新日本延命学では、病気の根本的な原因を突き止め、その原因を取り除くことができるため、あらゆる病気を治すことが可能です。この学問の革新性は、運動神経筋が病気の根源であることを明確にした点にあります。

新日本延命学の療法では、すべての病気を解消し、本来の健康を取り戻すことができ、若返りや美しさを実現し、寿命も延びます。これこそが新日本延命学の真髄であり、その力強い根拠です。

 

  ガンは怖くない

 

ガンは、文明社会において最も恐れられている病気の一つであり、悪性新生物とも呼ばれています。この病気が恐れられる理由は、ガンにかかると放置することで急速に増殖し、最終的には転移して命を奪ってしまうからです。

ガンの原因については、これまでに多くの学説が提唱されています。ウイルスや物理的な刺激、化学的な刺激が原因として挙げられていますが、いずれもガンの真の原因を解明するものではなく、まだ想像の域を出ません。

不幸にしてガンにかかってしまった場合、診断技術や治療技術が進歩したとはいえ、完治に至ることは未だ難しいのが現実です。幸いにも早期発見されて手術や治療を受けた場合でも、再発の不安は常に付きまとい、精神的に不安な日々が続きます。

しかし、ガンは完全に治すことができるのです。新日本延命学の治療法によれば、ガンは容易に治すことができるとされています。

もちろん、このような主張をすぐに信じることは難しいかもしれません。しかし、実際に医師から「後数日の命」と宣告された末期患者が、新日本延命学の療法によって命を救われ、今も元気に日常生活を送っている事例もあります。

このように、ガンの治療には確かな根拠があり、その原因を取り除けばガンは簡単に治せるのです。だからこそ、ガンに対する恐怖は不必要だと言えます。

 

ガンの正体

 

ガンの原因は、運動神経筋が硬直した状態で急激な無理が加わることにあります。例えば、強い打撲、捻挫、つき指、交通事故などが原因となり、炎症が起こり、そこに「球」が形成され、筋肉や組織が萎縮していきます。さらに冷えが加わることで血管が圧迫され、血液が冷却され、運動神経筋はさらに硬くなります。疲労や無理が重なり、次第に炎症が広がっていきます。

炎症が続くと、その部分に粘液が分泌され、摩擦や傷から組織を保護する役割を果たします。しかし、炎症が長期化すると、その部分の粘液が水状になり、最終的には炎症を引き起こした運動神経筋が組織に癒着してしまいます。これが「癒着」と呼ばれる現象です。

この癒着が進行すると、炎症が組織を侵食し、最終的に肉塊(肉腫)やガンが形成されます。ガンの状態が進行すると、肉塊は腐敗を始め、化膿し、周囲の組織に深刻な損傷を与えます。

 

ガンは転移しない

 

ガンが転移するという考えは誤解です。ガンが広がるのは、運動神経筋にガンの素因が広がるためです。ある部分でガンが発生すると、その部位の運動神経筋が硬直し、他の部位にも新たにガンが形成されやすくなります。このように、ガンは他の部位に「転移」するのではなく、新たに発生するのです。

再発を防ぐためには、ガンの素因となる運動神経筋の癒着を完全に解消する必要があります。アルコール、タバコ、カフェイン、化学添加物など、外部からの刺激や職業的な要因もガンのリスクを高めることが知られています。

 

ガンは簡単に治せる

 

新日本延命学では、ガンの原因をはっきりと解明しており、ガンは簡単に治すことができるとしています。ガンの治療は、癒着している運動神経筋の球を解消することにより、炎症や熱を取り除きます。これにより、癒着が解け、肉塊やガンは自然に縮小し、最終的には消失します。

この治療法では、手術や薬物を使用せずに、ガンを治療することができます。実際に多くのガン患者が命を救われ、治療後は健康を取り戻しています。この方法が確かなものであることは、すでに多くの事例で証明されています。

このように、ガンは決して恐れるべきものではなく、しっかりとした治療法を行うことで治すことが可能です。信じるか信じないかは個人の判断ですが、実際に効果を実感した人々の証言が、それを物語っています。

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ムチ打ち

 

ムチ打ち症は、交通事故などで突然の衝撃を受けることによって発生しますが、その原因や治療法について簡単に解説します。

 

なぜムチ打ち症になるのか?

ムチ打ち症は、交通事故のような急激な衝撃によって首の骨や筋肉が急激に動かされ、脊髄骨(背骨)や運動神経筋(筋肉の神経)が急に引っ張られることで発症します。この時、普段から筋肉が硬くなっている人がムチ打ち症になりやすいです。硬い筋肉は、急激な衝撃を受けたときに素早く収縮し、脊髄骨を引っ張ってずらすことになります。このずれた骨が神経を圧迫し、痛みやしびれ、さらには麻痺などの症状を引き起こします。

 

例えば、子どもは筋肉が柔らかいため、同じ衝撃を受けてもムチ打ち症にはなりにくいという特徴があります。また、ムチ打ち症は自動車事故だけでなく、転倒などの衝撃でも起こることがあります。

 

ムチ打ち症の治療法

新日本延命学の治療法では、事故から10日以内であれば、わずか1回の施術でムチ打ち症を完全に治すことができます。しかし、時間が経過して硬直が進んだ場合は、数回の治療が必要になることもあります。

 

治療法は以下の通りです

 

胃の位置を調整:ムチ打ち症は筋肉が硬いことが原因なので、最初に胃を正しい位置に戻して、全身の筋肉を柔らかくします。胃を上げることで、体全体がリラックスし、筋肉が柔軟になります。

 

骨の矯正:次に、ずれた骨を元の位置に戻すために矯正を行います。施術者は、患者の背骨の位置を確認し、ずれている部分に膝をあてて矯正します。この際、患者は力を抜いて深呼吸し、息を吐ききったタイミングで施術者が一気に力を入れると、骨が元の位置に戻ります。正しい位置に戻った時に「ゴキッ」という音が聞こえることがあります。

 

補助的な治療:治療中に痛みを感じないように、タオルで膝を保護したり、身体を支える動作を行います。大切なのは、骨を矯正するだけではなく、体全体の筋肉と骨のバランスを整えることです。

 

最後に

ムチ打ち症の原因は、普段から筋肉が硬くなっていることが主な原因ですが、事故後の早期治療を行うことで、症状を完全に改善することが可能です。特に10日以内の治療は非常に効果的で、治療回数も少なくて済みます。長期間放置すると、回復に時間がかかるため、早期の対応が重要です。

 

もしムチ打ち症になった場合でも、適切な治療を受ければ、ほとんどの場合、完全に回復することができます。

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脳卒中

 

脳卒中は血管に関連する病気で、特に高齢者に多く、一般的に50歳以上の人に発症しやすいです。新日本延命学では、脳卒中は運動神経筋が年齢とともに硬くなった人に発症する病気だと説明されています。通常、高血圧や動脈硬化がある人に多く見られます。

 

脳卒中の原因は、上半身が充血して高血圧の状態になり、運動神経筋が硬く冷え切った状態で、常に血管を強く締めつける動脈硬化が加わることにあります。この状態で、運動や精神的負担、演説中や食事中、便所でいきむ際などに、脳に一度に多くの血液が流れ込むと、充血している血管が硬化してもろくなり、出血を引き起こします。これが脳出血と呼ばれるものです。出血の場所によって麻痺が起こる部位が異なり、多量の出血があれば死亡することもあります。

 

脳軟化症は、運動神経筋が硬くなり血管を強く締めつけることによって血液がうまく流れず、脳の組織に栄養が届かなくなることが原因です。これにより脳の一部が軟化して崩れていき、手足の痺れから麻痺、やがて全身麻痺に至ることがあります。脳出血と同様に危険な病気です。

 

脳腫瘍は、脳に走る細い運動神経筋に球ができ、炎症を引き起こして癒着し、化膿して脳の組織を侵食します。これが進行すると、手足の麻痺や言語障害が生じます。

 

脳卒中、脳軟化症、脳腫瘍といった脳の病気を予防するためには、高血圧や動脈硬化を治療し、運動神経筋を柔らかくすることが重要です。これにより、年齢を重ねても脳梗塞などの心配はなくなります。

 

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心臓病

 

心臓は身体の中で最も重要な役割を担っており、血液を送り出して全身の組織に必要な物質を届け、不要な老廃物を排出する働きをしています。心臓は生まれてから死ぬまで瞬時も休むことなく働き続けており、故障が発生すると命に直結するため、心臓の病気は非常に心配なものです。

 

しかし、新日本延命学の療法によると、心臓病は非常に簡単かつ速やかに治ることが多いです。治療を終えると、何十年も苦しんでいた心臓病がその場で治ることもあります。

 

心臓弁膜症は、運動神経筋が硬くなることによって弁が球状に変形し、疲労が重なると炎症が起きて癒着します。この癒着により血管が圧迫され、血液の流れが悪くなります。心臓病を持っている人は高血圧の人が多く、充血状態であるため、運動や興奮によってさらに血液が心臓に流れ込み、血管が詰まってしまいます。

 

心臓弁膜症が進行すると、弁がうまく閉じず、血液の流れが効率的でなくなります。これにより、心臓が過度に働き、エネルギーを消耗して衰弱していきます。

 

不整脈も弁膜症と似た原因で、運動神経筋の球によって血管が圧迫されることから発生します。心筋梗塞や心不全など、その他の心臓に関する病気も根本的には同じ原因です。運動神経筋を柔らかくすることで、心臓疾患はその場で治ります。

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肥満体はガス体である

 

よく肥って堂々とした体格の人は、押し出しも立派であり、偉い人や出世した人の代名詞のように言われることがあります。

しかし同時に、「デブ」や「空気ぶくれ」などの悪口にも使われています。
丸々と肥っている人の身体を触ると、確かに柔らかくて引き締まりがありません。

これは肥満している人には不利な点ではありますが、その多くはメタンガスが充満しているためです。本当の肉だけであのように肥っているわけではありません。
その理由は、肥満している人の多くが大食家であり、美食家だからです。その結果、胃が拡張しがちになります。食べれば食べるほど、血液には栄養分が多く運ばれ、組織も大きくなります。実質的にも肥えることになりますが、消化されない部分も多くあります。肥満している人の中でも冷え性の人が多いことから、消化されなかった食べ物が腸で腐敗し、発酵してメタンガスが腸に充満します。そのため、特にお腹が異常に膨らんでしまうのです。
さらに、運動神経筋が長期間にわたって硬くなり、血管も少しずつ締め付けられます。その結果、身体の末端に新しい血液が届かなくなり、血液が腐敗・発酵して全身の組織にもメタンガスが充満することになります。
肥満している人が顔や身体がむくんでいるように見えるのは、すべてメタンガスのせいです。その証拠に、治療前にお腹の寸法を測り、治療後に再度測定すると、必ず10センチ以上、場合によってはそれ以上お腹がへこんでいることが確認できます。
これは、運動神経筋を緩めて柔らかくすることにより、全身に血液が行き渡り、お腹や組織に溜まったメタンガスが一度に排出されるため、むくみが取れ、身体が軽くなるのです。痩せている人でも、メタンガスが腹部に溜まっているため、治療を受けると、お腹が10センチほどへこむことがあります。
同様の原因で、肥満でなくても高血圧や心臓病、糖尿病、腎臓の病気のある人はむくみが生じているため、治療を受けることでむくみが一気に解消されます。

肥満していても胃下垂の人は冷え性が多いですが、胃下垂であっても、全身の運動神経筋が熱を持ち、身体を温めている人はその熱で冷えた血液を暖め、均衡を保っているため、冷え性にはならないのです。

「脚から歳を取る」とよく言われますが、肥満している人は、重い上半身の負担がすべて膝にかかります。そのため、脚の運動神経筋が早く疲労し、硬くなって神経痛や関節リウマチを発症しやすいのです。
肥満している人をよく見ると、上半身の大きさに比べて脚、特に足が小さいことがわかります。これは、脚の付け根に付いた運動神経筋が動脈を圧迫し、血液の流れを妨げ、余分な血液が脚に届かなくなり、その分栄養分が他の部分に集中してしまうためです。結果として、その部分が発育して大きくなってしまいます。

肥満が進むと、さまざまな病気を引き起こす可能性があるため、過剰な肥満は好ましくありません。健康的な肥り方とは、昔から言われているように、いわゆる「中肉中背」が標準的な体型だと言えるでしょう。

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動脈硬化症

 

動脈硬化になるのは、動物性の脂肪分を多くとると、動脈にコレステロールという沈着物がたまって、動脈の老化を早めるからだといわれ、また、一瞬の動脈の老衰現象だから仕方がないともいわれていますが、どうして、動脈硬化になるかは、はっきりしていないのが現状です。

この動脈硬化は、簡単な原因なのです。

運動神経筋が硬くなってくると、同時に冷えてきますからそのそばを通っている血管も、いつも締め付けられて冷えています。

すると当然血管も冷やさられることになりますが、血管は冷たくなるにつれてどろどろしてかたまっていき、水のようにサラサラと流れなくなります。

こうして血液がいつも冷やされ、締め付けられたままでいると、血管はしだいに柔軟性がなくなり硬化してもろくなってきます。

その上に、毎日の食事から動物性食品が多量にとられると、胃が冷えているため、消化できなかった食物が腸で腐敗発酵して、その毒素が血液に入り、血管が毒素のために、なおも弱くなっていきます。

これが、動脈硬化になる原因なのです。

こうして血管が硬化し、もろくなって老化するわけですから、運動や興奮などをして充血し、血管が急に膨張すると、もっとも弱っている個所の血管が破れてしまうのです。

ですから動脈硬化は、血管を締め付けて冷やしている運動神経筋を柔らかくしてやり、いつも暖かい血液が、全身をよどみなく水のように流れていれば、たとえ、百歳になっても動脈が老化することはないのです。

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高血圧症

 

血圧が上がるとこわいから運動ができない、神経をつかうとすぐ血圧が上がってしまう、などと、毎日血圧のことばかりを気にして暮らしているのでは、思い切って仕事に打ち込むことも、スポーツやレジャーを充分に楽しむこともできず、味けない人生になってしまいます。

だいたい四十歳に近づくとそろそろ気になりはじめます。

少し血圧が高いというだけなら、そんなに心配することもありませんが、非常に多い高血圧も、現在では、その原因がはっきりわかっていないのですから、治そうにもどうにもできないわけです。

この高血圧の原因というのは、実に簡単なことなのです。

どうして高血圧になるかというと、身体の運動神経筋に、もっとも球のできやすい柔らかい個所、腹部にできます。

この中で、上からも下からも一番負担のかかるところは、下腹部の部分です。

高血圧の原因は、この股の部分に数多くできた、運動神経筋の球のせいなのです。


この部分(イラスト)の運動神経筋が硬くなっているところに、急激な無理が起こって大きな球ができると、そばを通っている大動脈が圧迫されます。

すると脚の部分に流れるべき血液の量が不足することになります。

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新日本延命学

この上半身が充血して、流れる血液の圧力が高くなった状態を、高血圧といっているのです。上半身には、既定の量より血液が多く流れていますから、興奮したり、心配事があったり、少しの運動をしても血管が膨張したり、心配事や、軽い運動をした場合でも血管が膨張し、頭部は充血していますから、頭痛・めまい・耳鳴りなどが起こり、心臓も苦しくなってくるのです。

血圧の高い人は、赤ら顔が多く浮腫んだようになっているのも、充血しているためです。

反対に脚の方では、血液が規定の量より少なくしか流れていませんから、いろいろな栄養障害を起こしたり、むくんできたり、足の先が冷たくなっているのです。

高血圧を治すには、血液の流れを悪くしている股の部分の運動神経筋の球をなくしてやればいいのですが、この股の部分にできた球は、胃を下垂させていく球でもありますから、胃下垂が治れば、高血圧もたちどころに治ってしまうわけです。

つまり上半身と下半身に既定の量の血液が流れていれば、血管を流れる血液の圧力が正常になって、高血圧という症状は何もなくなってしまいます。

低血圧症

 

低血圧は、高血圧の状態と正反対のものをいっており、血管を流れる血液の圧力が、持続的に平均して低いということです。

高血圧のように、生命に対する危機は少なく、低血圧の人の方が、平均よりも長生きします。なぜかというと、低血圧の人は、運動神経筋によって血管がいつも硬く締め付けられていますから、血管の皮が、長い間に硬くなっています。

同時に硬く縮んでいる分だけ厚くもなっていますから、運動をしたり、興奮をして血管が膨張しても、簡単には破れないわけです。

反対に高血圧の人の血管は、上半身

が充血して運動神経筋も熱を持っているため、血液と運動神経筋の両方から暖められて血管の皮が柔らかくなり、薄くなっています。

そこへ急に血管が膨張すると破れやすいわけです。

低血圧も、高血圧と同様、持って生まれた伝統的な素質からくるものなのです。

低血圧は間違いなく冷胃症の人、胃が下垂している人です。胃の下垂のためいつも大動脈が冷やされて、全身に冷たい血液が流れていますから、冷え性にもなります。

低血圧になる原因は、全身の運動神経筋が非常に硬くなっていて、全身の血管がいつも締め付けられているために、血液の流れる勢い、圧力が弱くなっていて起こる症状です。

低血圧の人は、運動をしたり、お風呂に入っても、高血圧の人や肥っている人と比べると、汗のでるのも遅く、身体が暖まるのも遅いのですが、これは全身の運動神経筋が硬く冷え切っていて、血液も冷たくなっていますから、冷えている運動神経筋や血液が暖まるまでに、それだけ余分な時間がかかってしまうのです。

高血圧の人、肥っている人が、ちょっと動いたりしてもすぐ汗をかき、お風呂に入ってもすぐに暖まるのは、上半身が充血しているため、運動神経筋がいつも熱をもっていますから、短時間で汗がでて来るのです。

この汗がでるという現象は、運動神経筋が熱を持つと沢山出るのであって、激しい運動をすればするほど、お風呂に長く入れば入るほど汗がダラダラとでてくることから、よくわかるのです。

また、汗の成分は何かといいますと、前にも述べましたように、全身の各器官や組織の間に入っている粘液が、熱のために水状になったものがにじみ出てくるのであって、汗が多く出ると疲れるというのは、粘液は大切な栄養ですから、その栄養分が多量に排泄されて疲れるのです。

低血圧の人の一般的な症状として、顔色が青白く、皮膚や爪にも血色がなくて疲れやすく、目まいや頭痛・肩こりが多く、いつも手足が冷たいのに頭の方だけは充血していて、健康な人の頭寒足熱の反対、頭熱足寒になっています。

この低血圧の症状が進展すると、貧血や神経痛・関節リウマチになっていきます。

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白血病

 

白血球があのようにむやみに増加する原因は、太い運動神経筋が硬くなって緩むと、そこからわかれてでる数多くの細い運動神経筋も縮んでいきます。

すると、脾臓のまわりを取り囲む細い運動神経筋によって、脾臓全体が硬く締め付けられて炎症を起します。この炎症の熱のために白血球の若い細胞(白血球の子ども)が異常に増殖してくるのです。

白血球が正常時の数十倍にも増えるのは、運動神経筋によって脾臓が強く締め付けられるほど、熱が高くなって増殖してくるのです。

この説を裏付ける証拠として、急性の脾臓肥大症だといわれ、白血球の数が約二十万を越したため、あと数日の命であるといわれた人が、新日本延命学の治療を受け、わずか五回ほどの治療で、白血球の数が急速に減っていって約、一万四千ぐらいになり、まさに、危うい命を救われているのです。

治療をする前は、脾臓が大人のコブシ大までに肥大して石のように硬くなり、肋骨の中の方まで食い込んでいたのですが、治療の回数をかさねるたびに柔らくなって小さくなり、やがて、もとの大きさに戻って正常な位置になったのです。

これは治療を開始してから五十日という短い期間の結果であります。

その後、病院にて精密検査をすると、白血病は、一万五千という数であり、脾臓、その他の器官には何ら異常が認められないという診断を受けたのです。

ふつう、正常な時の白血球の数は、約八千ぐらいであるといわれていますが、白血球の数が少しくらい多くても、身体に差し障りはないのです。

このことから、脾臓を強く締め付けられていた運動神経筋が柔らかくなって元の位置にもどり、正常な機能を取り戻してして、白血球も正常時の数に近くなったわけがあるのです。

ですから、白血球を生成する脾臓や肝臓、その他の器官の温度が正常に保たれていれば、白血球の数はいつも平均して正常にあり、炎症を起した熱が高くなればなるほど異常に増殖し、反対に、温度が高くなると増殖が抑えられるために白血球の数が減ってきて不足するようになるわけです。

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胃酸化過多症

 

胃酸過多といわれる症状は、現在いわれているように、胃液が異常に多く分泌されて胃酸が多くなったというのではないのです。

これは胃が下垂している「冷胃症」の人は、必ず胃酸過多なのです。

なぜ、胃酸過多といわれる状態になるのかといいますと、胃の中にあるねばねばした粘液が、いつも冷えているために粘り気がなくなり、水状になってしまうからであります。

水状になった粘液は酸だけ残っていますから、これを胃酸が多く出すぎるのだといっているのです。

 

こういう人は、酸っぱい「げっぷ」が上がってきて、胸やけなどを起こします。

動くとお腹のあたりでタップン・タップンという音がするのは、水やジュースなどを飲んだからではなく、胃の粘液が冷やされて水状になってしまっている音なのです。

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胃酸と胃炎、さらには「ガン」について

 

胃炎は、胃が冷えきった状態で疲労が重なることにより、胃を取り囲む細い運動神経筋が硬直して縮み、炎症を引き起こすことが原因です。
炎症が起こると、その熱により胃の粘液が水分状になってしまいますが、胃内の粘液は食物を包み込む役割を果たし、胃壁を保護しています。そのため、粘液が水状になると、保護機能が十分に働かなくなります。結果として、食べ物が胃液と直接触れ、胃壁が次第に荒れ、ただれ、神経が刺激されて鈍痛や激しい痛みが現れます。これが胃炎の原因です。

慢性胃炎と急性胃炎の違いは、炎症の進行速度にあります。急性では症状が急速に進行し、慢性では徐々に進行します。
「胃潰瘍」や「十二指腸潰瘍」は、胃液過多や胃炎が進行して発生します。胃壁が荒れていくと、水状になった粘液が酸により侵され、胃壁が弱くなります。そのため、食べ物が胃壁の最も弱い部分に触れると、傷ができ、そこに酸がしみ込むことで傷はさらに深く、広がっていきます。

この傷が急速に進行すると、急性の潰瘍となり、最悪の場合、胃や十二指腸に穴があくこともあります。硬い食べ物は、胃や十二指腸の壁を傷つけやすく、酸により傷が広がると、出血が起きたり、脳溢血を引き起こすこともあります。その結果、黒色の便が出ることもあります。

さらに、傷ができた箇所近くに運動神経筋の塊(球)が癒着すると、ガンのリスクが高まります。これにより、組織が急速に侵され、症状が重くなることがあります。

胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などは、もともと胃が冷えていることが原因で発生します。胃が暖かく、元気な状態であれば、粘液が十分に分泌され、食べ物をしっかりと包み込んで胃や腸の壁に直接触れないように保護します。そのため、たとえ硬い食べ物を多く食べても、胃や腸の壁に傷がつくことはありません。

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肝炎と黄疸

 

肝炎の原因は、口からビールスが侵入して肝臓に炎症が起こり、場合によって、黄疸になるのだといわれていますが、このこともまだはっきりと分かっていません。

ところが肝炎は、ビールスによって起こるのが原因ではないのです。

新日本延命学では、肝炎や黄疸、肝硬変などの原因もはっきりと突き止めています。肝炎は、簡単な原因によって起こっているのです。

 

太い運動神経筋が硬くなり、無理が起きると球ができて縮むとともに冷えてくる。

太い運動神経筋からわかれてでる数多くの細い運動神経筋によって、肝臓は取り囲まれていますから、太い運動神経筋が硬く縮むと、当然、細い運動神経筋も硬く縮んで血管を圧迫し冷えてきます。すると、肝臓が強く締め付けられてしまうために炎症を起し、しだいに硬くなって萎縮してしまい、肝臓としての正常な機能の働きが果たせなくなり、疲労感や倦怠感・吐気・食欲不振を起してくるのです。

このようにして起こるのが、肝炎といわれているものです。

 

こうして、肝臓が長い間、強く締め付けらたままでいると、ふつうなら肝臓でつくられた胆汁は、細い胆管から太い胆管を通って胆のうに入り、それから腸管に入るのですが、肝臓から出ている細い胆管が運動神経筋にとって強く締め付けられているため、胆汁が通過できなくなり、肝臓から直接血液に入ってしまい、全身に循環して、あの黄疸特有の黄色い皮膚になってしまうのです。

黄疸の原因も、実に簡単なことで起こっているのです。

 

肝硬変

 

肝硬変は、肝炎から進展して起こる場合が多いのですが、比較的アルコールの常習者に多いものです。

運動神経筋によって、肝臓全体がいつも強く締め付けられている状態に、アルコールなどによって肝臓が疲労していくと、肝臓はますます硬く縮んで冷えていきますから、肝臓を流れる血液もだんだんと少なくなり、種々の食べ物を変化して身体に必要な物質に変える力が弱まり、解毒作用も低下します。

この状態が長く続いて進展していくと、肝臓には血液が流れなくなり、やがて、肝臓の組織が死んでしまいます。すると、解毒作用も全然できませんから、いろいろな毒素は、そのまま血液に入るため、毒素に犯されて神経が麻痺したり意識がもうろうとしたり、暴れたり、もの忘れをしたりする症状があらわれます。

こうして肝臓としての機能の働きが全く停止すると、死亡してしまうのです。

 

肝硬変で死亡した人の肝臓は、非常に硬くなっていて真っ黒になり、ちょうど、黄疸のようボロボロとくずれやすくなっています。

このことは運動神経筋によって肝臓が強く締め付けられたために硬く萎縮してしまい、血液が流れなくなって酵素が不足し、いろいろな毒素が解毒されずにそのまま肝臓に貯まり、炎症による高い熱によって黒く焼けてしまったということを、はっきりとあらわしているのです。

このほか、膵臓炎・膀胱炎などのいろいろな病気がありますが、原因は全て、運動神経筋が硬くなり縮んで冷えるため、各器官が締め付けられて炎症を起したり、血液がながれなくなって組織が締め付けられて炎症を起したり、血液が流れなくなって組織が死んだり、管腔が圧迫され締め付けられて分泌液が流れなくなったり、器官が硬く萎縮してしまったりして、正常な機能の働きができずに起こってくる病気なのです。

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喘息

 

喘息で喉のあたりをヒューヒュー・ゼーゼーさして悩んでいる人をみると、自分までが何か呼吸が苦しくなるような気がするものです。

まして子どもが、発作を起こして苦しむ姿は、全く可愛そうでみておれません。

喘息の特徴は、発作的に起こる呼吸の困難ですが、喘息がどうして起こるかは、まだ、十分にわかっていません。

家の中のほこりや花粉によるもの、犬や猫を可愛がる人に比較的多く、その毛が器官入って刺激となり発作を起こし、最近多くなった自動車の排気ガスや多量の粉塵によって起こるものと言われています。

 

有効だといわれる薬剤や療法もかなり進んでいるようなのですが、まず、なかなか治らないで、十年、二十年と長い間苦しむ人も少なくありません。

どうして喘息になるのか、というのは、腹部から頭部に向かって走る二本の太い運動神経筋によって、喉の部分が強く締め付けられているのが原因です。

喉の部分が締め付けられると、空気の通り道である気道が狭くなり、一度に吸い込む空気の量が少なくなって、その分だけ力いっぱい吸い込まねばならず、肩で息をするようになるのです。

運動神経筋が硬く縮んでいますから、そばの血管がいつも締め付けられて狭くなり、流れる血液の量が半減して、唇が紫色になり、手足が冷たくなってきます。

こうした状態が続くと、いろいろな無理や疲労がかさなって運動神経筋が炎症を起し、その熱によって気道の部分の粘液がなくなってしまい、気道に傷がついてしまいます。

この傷がいつもモヤモヤとしているため、冷たい空気や花粉、ほこりや動物の毛、排気ガスなどで刺激されて発作を起こしてしまうのです。

冬になると喘息の発作が起きやすくなるのは、寒さのために運動神経筋がなおさら硬く縮むため、気道の傷を刺激するからです。

 

気候がだんだんと暖かくなってくると、それだけ運動神経筋がゆるんで柔らかくなり、粘液がでてきて傷を塞ぐようにするからです。

しかし、根本的に治っているのではないのですから、寒くなると同じことになって、何年も苦しむわけです。

喘息を治すには、炎症を起している運動神経筋が柔らかくならなければ、いつまでも傷がよくならないのです。粘液が、気道に充分あればどんな刺激がきても発作は起こらないのです。

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糖尿病

 

糖尿病は、美食をする人に比較的多く、「ぜいたく病」などともいわれているものです。

糖尿病の原因としては、膵臓ホルモンであるインシュリンが欠乏しているため、体内でおこなわれる物質の変化が正常におこなわれないで、血液中にブドウ糖が増加して、それが尿にまじってでてくるのだといわれています。

しかしこれは、インシュリンというものとは関係がないのです。

新日本延命学の療法では、治療が終わった時には、今までどんなに多くの尿中に糖がでていた人でも、ほとんどなくなってしまいます。

そんなバカなことがあるかと、思われるでしょう。

ところが、原因がわかれば簡単なことなのです。

 

糖尿病の人は必ず冷胃症ですから、いくら栄養価に富んだ食べ物をたくさん食べても、胃が冷え切っているために、その大部分は消化できません。

消化されない分は腸で詰まってしまい、このまま長い時間排泄されずにいると、やがて食べ物が腐敗発酵を始め、メタンガスを発生してきます。

糖尿病の人のお腹は、そんなに肥っていない人でも異常につきでているものですが、実際に肥っていて大きいのではなく、メタンガスが充満しているからふくれているだけなのです。

 

胃が下垂して冷え切っているために、腸も冷やされてしまい周囲の運動神経筋が硬くなって縮んでしまいます。

その上、腸には腐敗発酵をした毒素が多量にでていますから、この毒素と、強く締め付けられて冷えた状態と重なって、入ってきた食べ物の栄養分を吸収する小腸の機能が麻痺をしてしまい、栄養分の吸収が思うようにできなくなるため、糖分も吸収することができなくなります。

すると、吸収されない糖分がそのまま血液に入っていき、全身を循環してから腎臓に送られ、ここでつくられた尿に混じって膀胱から排泄されるのです。

 

このようにして、尿中に糖がでてくるということになるのですが、ひどく疲れ、興奮したり、心配したりすると、一時的に糖が尿中にでてくることもあります。

これは、急激に運動神経筋が硬く縮んで冷えたため、一時的に小腸の機能が麻痺を起したことによるものです。

また、胃も腸も冷えていますから、腎臓や膀胱も冷やされ、小便にいく回数が増して尿意も増えてくるのです。

こうして、水分が多量に排泄されますから、いつも口が乾いて、夜間に起きて水を飲むようになってくるのです。

糖尿病の人が、食欲はむしろあるくらいなのにしだいに痩せていき、身体が怠くて気力がなくなり、視力も衰えていき、歯が抜けやすくなったり、心臓を悪くしたり、神経痛や運動神経筋を起したり、いろいろな病気に対する抵抗力がなくなっていくのは、小腸の機能が正常になれば、糖分や他の栄養分はすみやかに吸収され、身体の各所で起こっていた栄養障害もしだいになくなり、尿中にも糖分ができなくなるわけです。

 

このうち、糖分は吸収されるのがもっとも早いですから、治療が終わるとすぐに、糖分が尿中に出なくなるのも、うなずけることだと思うのです。

原因さえわかれば、糖尿病は実に簡単に治ってしまうのです。

ここでついでに、尿によってその時の身体の状態が、簡単に判別できる方法を述べましょう。

全くの健康な状態の時に尿の色は、淡黄色をして透き通っているのが普通です。

過度の運動や仕事が続いてひどく疲労した時、高い熱がある時に出る尿は、濃い黄色をしていますが、これは、運動神経筋が硬くなって軽い炎症を起し、熱を持っていることを示しているのです。

その他、尿に関係するものをあげてみると、子どもの夜尿症がありますが、これも胃が下垂して冷えるため、腎臓や膀胱がいつも冷やされ、膀胱を取り囲む運動神経筋が硬く縮んで、その周囲にある神経を冷やすため、神経が麻痺をして調整ができなくなり「おねしょ」をしてしまうのです。

また、前立腺肥大症といって、老人になると尿が出にくくなる病気も、運動神経筋が硬くなり球ができて尿道を圧迫するために起こるものなのです。

このように、いろいろな器官の形態や機能の働き、その時に与えられる条件が違っても、結局は、全て運動神経筋が原因となっているのですから、いくらその部分にあらわれた状態だけを治そうとしても、治らないということになるのです。

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下痢

 

一般的に、腸炎といわれ、腸カタル・はらくだしなどともいわれている下痢は、暴飲暴食のあと、不消化性の食べ物や未熟の果物を食べたときなどになります。

泥状ないし水様の便が、一日に数回から十数回もでて悪臭があり、排便のあとは衰弱感・脱力感・倦怠感がり、足腰が冷える感じがし、食後や排便後に汗がでて、下痢が長く続くと少しずつやせてきます。

この「下痢がなぜ起こるか」ということも、今まで不明であったと数多くの病気の原因を、新日本延命学が次々と解いていった、数々の業績の中の一つなのです。

 

下痢の原因は、筋の血管圧、冷胃症が一番のもとになっているのです。

胃が下垂して冷えていますから、腸も冷やされて、胃や腸にある粘液が冷やされていつも水状に近くなっています。

そこに、ふだんより激しい運動や労働、いろいろな食べ物によって身体に負担がかかると、運動神経筋がなおさらに硬く縮んできますから、胃や腸も、ふだんより急激に冷えて働きが悪くなっています。

入ってきた食べ物は、胃や十二指腸の部分の温度がいつもより低いため、ほとんど消化されずに小腸も、いつもより冷えて働きが悪くなっていますから、そこへ消化されていない食べ物が入ってくると、全然吸収することができずに、すぐ大腸に送ってしまい、直腸から排泄されてしまうのです。

この時、一緒になってでる泥状や水様の便は、主に、大腸や小腸の粘液が冷やされて水状になったもので出るのです。

泥状の便よりも、水様に近い便が出る時は、それだけ胃や腸の冷えている度合いが強いということです。

下痢をすると、非常に身体が疲れるというのは、水状になった粘液の栄養分が、大量に排泄されるからなのです。

また、下痢が長く続くと痩せて衰弱してくるのは、小腸が冷えているために、栄養分の吸収がほとんどできなくなっているためだからです。

下痢をしやすい人は、いつも胃や腸が冷えているため、ふだんから粘液が水状に近くなっていますから、少し疲労がかさなったりすると、すぐに粘液が水状になり、便が柔らかくなってしまうのです。

昔からお腹を冷やすと、お腹をこわすからといって、子どもに腹掛けをしていたのも、冷えるということが、人間の身体にとっては一番の大敵であることを、昔の人は長い間の生活の知恵で、自然に学び取っていたということです。

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便秘

 

食事をする時、食べるものに少しでも変なにおいがついて、味が変わっていれば、誰でも食べないでしょう。

ところが、ひとたび自分のお腹に入ってしまった食べ物のことは、トンと気にしないで、中でどんなことになっているかと考えたこともなく、何日も排便がなくても、平気な顔をしている人が多いものです。

夏の暑い時なら、冷蔵庫入れた食べ物」などは、わずかの時間で変になってしまうものですが、人間のお腹の中も、いつも真夏のような状態だということをご存知ないのでしょうか。体温が36.5度もあり、水分は100%、それに、脂肪分やタンパク質などを分解する細菌がウヨウヨしていれば、何日も入れたままにしておくと腐ってしまうのは当たり前です。

便秘が数日間続くと、お腹の中で腐敗発酵して、その毒素が血液を通じて全身に運ばれますから、頭痛、肩こりがひどくなり、吹出物がでてきたり、肌があれたり身体中がむくんできます。

あのくさい「おなら」は、腐敗発酵してできたメタンガスなのです。

このメタンガスが全身にまわると、身体がむくんでくるのです。

 

人間は毎日快便でなければ気分も晴れず一日中いらいらするようになってきます。

健康な状態では、食べたものは約一日で排便されるのが普通です。

便秘はいくら下剤を飲み、浣腸をしても治るものではありません。

便秘になる人も、下痢をする人と同じように必ず冷胃症の人です。

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神経痛

 

神経は、身体の全ての器官に命令を発し、その動きを調整し、つかさどっている器官の集まりをいいます。

神経痛というのは、その名の通り、神経が圧迫を受けたり、キズがついたり、熱のために刺激されて痛みを感ずるわけですが、この痛みは電流のように早く伝達されて、待ったなしにきますから、全くせつない思いをする病気です。

神経も運動神経筋や血管にだいたい添って、全身のすみずみまで走っていますから、神経痛というのは、運動神経筋や血管に異常が起きたために起こる病気なのです。

 

運動神経筋に何か急激な無理が起きて一度に硬く縮む時や、長い間にすこしずつ硬くなってしだいに縮んでいく時、直接に神経を締め付けたり圧迫をして痛みを感ずる場合や、運動神経筋に球ができて血管を圧迫し、血液が不足して組織の末端まで流れなくなって血液が腐敗し、組織が犯されて神経が麻痺をする場合、硬くなっている運動神経筋に疲労が重なり、急に炎症を起こした熱のために神経が犯される場合、外界からの急激なショックで骨が折れたり、ずれたりして神経に異常をきたす場合などがあります。

 

例えば顔面神経痛は、考えごとをして神経を集中し、急に温度が下がった時に、運動神経筋が急激に硬く縮むと、神経も強い圧迫を受けて一時的に麻痺を起こし、運動神経筋と一緒に筋肉が引きつるのです。

重症の人は、顔が変形してしまっている場合がありますが、これは、細い何本もの運動神経筋が硬くなって縮む時に、一緒に筋肉を引っ張り、形を変えてしまったものです。

何でもないのに手足の指が急に動かなくなるのは、ある一部分の細い何本もの運動神経筋が急激に硬く縮むため一時的に神経が麻痺をすることによるのです。

よく泳いでいる時に起こる「こむら返り」は、運動神経筋が水で冷やされているうちにだんだんと硬く縮んでいき、神経を締め付けていくうちに神経が麻痺をし、その時に「こむら返り」となって起こるのが原因です。

その他、三叉神経痛・坐骨神経痛などの神経に関する病気はみんな同じ原因から起こっているのです。

神経痛は、そのもとになる運動神経筋がゆるんで柔らかくなっていれば、神経を圧迫したり締め付けたり、その他、刺激を与えるものがなくなるのですから、痛みを起こす原因が何もないわけです。

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関節リウマチ

 

リウマチとう病気は、昔から多いもので、その程度も軽いものまで、千差万別です。

寒冷地で湿度の高い所に多い傾向があり、農業を営む人や、重い荷物をかつぐ人などに多い病気です。

これは、重労働による過労や、冷えることが原因とされていますが、医学的には、まだ原因は不明とされております。

このリウマチも、やはり運動神経筋によるもので、わりあいに腕や脚の関節に多いことは、それだけ使用度が高くて疲労をするからです。

人間は、どんな動作をするにも、知らず知らずのうちに、必ず脚を使っているものです。

こうして毎日使われていると、だんだんと脚の運動神経筋が硬くなります。

そこに何らかの急激な無理が起こると球ができてしまいます。

太い運動神経筋に球ができると、そこから分かれて数多くでている細い運動神経筋にもしだいに球ができていきます。

つまり、大きな運動神経筋を中心として、小さな球が周囲に根をはっていくのです。

こうして毎日の活動を続けていくと、やがて疲労が重なり、根をはっている部分が炎症を起こしてしまいます。この炎症の熱で、周囲が赤くはれ、神経が犯され激痛がくるのです。

熱が長く続くと、関節の中にある「あぶら」すなわち、粘液の粘り気が取れて水状になってきます。

脚をはじめとして、全身を曲げたり伸ばしたりできるのは、各関節に入っている「あぶら」のおかげなのです。

いいかえれば、自動車のエンジンに入れるオイルのようなものになりますが、このオイルも、毎日使われて、そのたびにエンジンの湿度が高くなっていくと、だんだんと粘り気が取れて水のようになっていきます。

 

この関節の「あぶら」が水状になったことを、「水がたまった」といって、現在では抜き取ったりしていますが、これは大きな間違いなのです。

これは、ただ水がたまったものではなく、大切な身体の栄養分なのです。

この栄養分を抜きとってしまったのでは、関節にはオイルの役目をするものがなくなります。

水のようになったオイルでも、入ってさえすれば、何とかエンジンも動きますが、オイルが全然入っていなければ、すぐに焼き付いてしまうのと同じことです。

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新日本延命学

関節にある水状になった粘液を、何回も抜き取っていると、そのうちに関節の中には「あぶら」全く切れた状態になり、炎症を起こしている運動神経筋の球が癒着してしまいます。

こうなると、関節は痛くて曲げることもできなくなり、年月が経つにつれてすっかりかたまってしまい、ついには全く動かなくなって棒のようになります。

つまり、一度焼き付いたエンジンでも、新しいオイルが入ってくれば少し休ませてやることによって再び動きますが、いつまでもオイルが入ってこなければ、焼き付いてしまったままで錆びついて、再び動かなくなります。

 

同じように、関節の中には、新しい「あぶら」が入ってこようにも、運動神経筋は硬く縮んで冷えているし、球は癒着していますから、血菅が圧迫され締め付けられているため、血液によってとどけられる栄養分の「あぶら」は、いつまで経っても入ってきませんから、年ごとに悪化していくのです。

ですから、関節にある水状の粘液を抜き取るということは、絶対にいけないのです。

水状のものがあるうちは、痛くてもまだいい方だと思わなければいけません。

 

こうして運動神経筋が硬くなり、球が数多くできると、できた球の数だけ運動神経筋が短く縮みますから、もっとも短く縮んでいく運動神経筋の方に脚が曲がっていき、いわゆる、O型という脚の型になります。

関節リウマチになる人は、脚全体の運動神経筋が非常に硬くなっていますから、それだけ球の数も多くできているため、必ずO型の脚になっています。

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だいたい、図のような部分に球が多くできて脚が曲がってきます。

胃下垂の人は、脚のつけ根に球が多くできるため、胃が下がってくるのですが、やはりO型に曲がっていますから、脚をキチンとそろえても、膝頭がつきません。

関節リウマチになると、よく、お灸をする人がありますが、リウマチにお灸は禁物です。

というのは、お灸の熱によって運動神経筋がなおさら硬く縮んでいくからです。

 

例えば、ニワトリの脚を切って調べてみると、柔らかくて弾力性のある硬いヒモのような筋がありますが、これが運動神経筋であり、これがあるために指を動かし、片脚でも止まり木に長い間じっと立っておられるわけですが、この運動神経筋を取り出して日の上に置くと、ちょうど、するめを焼く時と同じように、踊りくねりながら短く縮んで硬くなります。

人間の運動神経筋も、お灸で焼くと、同じことになって、硬く縮んでいき、脚が曲がる原因にもなるのです。

これで、関節リウマチになっていく原因が、よくおわかりのことと思いますが、次に、その治療について述べておきましょう。

 

新日本延命学の療法では、関節リウマチの軽いものは一回の治療で完全によくなりますが、棒のようになって数十年も経ったものは、だいたい、三回~五回(宮原先生が治療した場合のみで、通常はもっとかかる)の治療を要することもあります。

 

まず、癒着している運動神経筋の球を解いてやることが必要です。

この癒着している球が解けると、硬く縮んできた運動神経筋が柔くなってゆるみますから、締め付けられていた血管がゆるんで血液が流れるようになり、栄養分が運ばれてきて、関節に「あぶら」が入ってきます。

 

軽いリウマチの場合は、約十分もすると、関節に「あぶら」が入ってきて、それで治ってしまいます。

棒のように固まっている重症のものは、癒着している球が解けても、関節に「あぶら」が充分に満たされるまでは、約十日前後を要しますが、一回目の治療によって、すでに半分以上は治っているのですから、いままで、十数年も曲がらなかった脚でも、十分もすれば曲げられようになります。

しかし、完全に元のようにもどるには、かなりの日数を要するのですが、何十年も曲がらなかったことを思えば無理もないことです。

 

癒着していた球の大きさと数によって違いますが、だいたいの基準としては、二カ月から三カ月で完全に元に戻っています。

また、全身の運動神経筋がゆるんで柔かくなれば、ヒモの結び目が解けて元の長さになることと同じですから、O型になっていた脚も、自然に真っ直ぐになっていきます。

 

治療をする時に大切なことは、関節炎リウマチの場合、「おさら」の近くに球ができると、ほとんどは「おさら」に癒着していますから、この癒着が解けたかどうかという判断は、「おさら」が自由に動くか、全然動かないかによってしまいます。

癒着が解けると「おさら」は手でぐるぐると回せるようになり、癒着が解けていない時は、「おさら」と下の骨が固定されているごとく、全く動きませんからすぐわかるはずです。ただ、球の癒着している関節の周囲だけを、いくら治療しても治りませんから、全身の各部分を、完全にゆるめて柔かくしてやることです。

化膿

 

一般的に「できもの」といわれている化膿は、どうして起こるかといいますと、運動神経筋の球に、いろいろな疲労がかさなって炎症を起すと、その高い熱のために組織が赤く腫れ、神経が熱に犯されてズキズキと痛みます。

このまま高い熱が続くと、血液や組織が急速に腐り始めて、その一部分だけが腐敗します。

これを化膿するというのです。

化膿をして完全に腐敗した時、組織が崩れてきますが、この時、最初にでてくる黄色い「うみ」と呼んでいるものが組織の腐ったものであり、最後にでてくる「根太」というのが、運動神経筋の腐ったものなのです。

 

運動神経筋は、太いものから細いものへと、無数にわかれて拡がり、全身に網の目のように走っていますから、細い運動神経筋の一部分が腐って切断されても、その部分だけで治ってしまうのですが、太い運動神経筋にできると、身体全体に悪影響を及ぼしてくるわけです。

たとえば、ニキビや吹き出物なども、ごく細い運動神経筋が化膿したものであり、イボや魚の目は、化膿はしないのですが、細い運動神経筋が硬くなって腫れたところに肉がついてしまったり、硬くなったその一部が縮んだものなのです。

また太い運動神経筋に化膿したものが、ガンになるわけです。

 

よく「できもの」ができやすい人がいますが、これはその人の体質によって、全身の運動神経筋がいつも熱をもってやけている人が炎症を起すと、それだけ熱が高くなるために化膿をしやすいのです。

元気がいいといわれる人や、脂肪分の蓄積の多い人ほど「できもの」ができやすいわけです。反対に、全身の運動神経筋が非常に硬くなって冷え切っている人、胃下垂・低血圧・貧血症の人などは、炎症を起しても、化膿しきらないわけです。

 

ここからも、同じ化膿をした場合でも、運動神経筋がいつも熱をもってやけている人と、いつも冷え切っている人との違いで、肉腫になる人とガンになる人の違いがあることがわかるのです。

このことから、できた肉腫を半分に切ってみると、肉塊は核になっているものが運動神経筋の球であり、ガンの肉塊のそれが化膿したものでありますから、ちょうど「できもの」の根太と同じことになっていて、炎症を起した熱のために白味をおびているのです。

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新日本延命学

結石

 

結石という病気がありますが、あの石のようなものがどうして身体の中でつくられるかということは、まだはっきりとわかっていません。

この結石も、原因は運動神経筋の球からできているのです。

つまり、腐った運動神経筋の球がいろいろな条件によって硬く縮んでいって石化したものです。

その過程をいいますと、胆のうや腎臓・膀胱などの周囲の運動神経筋が硬くなっていき、長い間に疲労がかさなって炎症を起します。炎症の熱が長く続いているとその部分でもっとも負担もかかった一部分が化膿してしまいます。

すると、腐敗した血液や組織は少しずつ体外に排出されていきますが、腐敗して運動神経筋の一部分が切断されたものは、根太というものをみてもわかるように、腐っていてもかなり硬くてしっかりしていますから、大きな塊のままでは排泄されずに残ってしまう場合があります。

この状態になっても周囲が炎症を起していると、その熱によって、腐った運動神経筋の一部はしだいに水分がなくなって乾いていき、硬くなって縮んでしまいます。

身体の内臓器官は、いつもぜん動運動(蠕動運動とは、消化した食べ物を、腸が収縮・弛緩(伸びたり縮んだり)をくり返して腸内を移動させ、体外へ排出する動きです)や収縮運動をしていますから、長い間には、その塊が少しずつ移動していきます。

これが腎臓や膀胱に落ち込むこと、尿の塩分の小さな結晶が塊に付着していき、しだいに石のように硬くなってくるのです。

胆のうなどに塊が入ると、やはり胆汁などによって同じようになってきます。

胆砂症といって、砂のように小さい塊がたまるのは、細い運動神経筋がつぎつぎと化膿していき、順番に石のようになってくるのです。

つまり、顔などにつぎつぎとニキビができていくのと同じで、胆のうの周囲にできたニキビということがいえます。

 

寒帯地方よりも、汗をかきやすく乾燥した熱帯地方で比較的に結石が多いということも、暑さのために全身の運動神経筋がいつも熱を持っていますから、疲労がかさなると炎症を起しやすく、化膿もしやすいわけです。

化膿をしてしまうと、外気の暑さと炎症の高い熱で石化していく率が高いということをあらわしているのです。

こうしてできた結石が、腎臓から膀胱の方に動いていこうとすると、尿管につまって尿がでにくくなったり、器官のくぼみや出口につまると正常な機能の働きができなくなって、吐気がきたり、冷や汗がでたり七転び八起きする痛みがくるのです。

また、炎症を起して組織の弱っている所があると、結石が移動しているうちに傷をつけてしまい、それが尿にまざってでるわけです。

結石の大きさは、大きいほど太い運動神経筋が化膿をしたものだということになります。

石のように硬く縮んで乾くと、正常な大きさの約、三分の一ぐらいになってしまいますから、その結石の大きさによって、どれくらいの太さの運動神経筋が化膿したかが判断できるわけです。

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身体の深部にある球についての疑問とその解決
 

身体の深部に癒着している球が存在する場合、その治療方法に疑問を感じるかもしれません。たとえば、肉腫やガンのように、どこにできるかわからない場合や、仮に場所がわかっていても手が届かない深部にできている場合があります。また、喉や肺、心臓、腹部といったデリケートで危険な部位にできた球は、素人が直接治療するのは危険です。

しかし、これらの深部や危険な部位の球については、無理に治療する必要はありません。

その理由は、ほとんどの病気の根本原因となっているのが「下腹部」、すなわち脚の付け根部分にできた球の癒着だからです。この「根本の球」の癒着を完全に解消すれば、身体の他の部分(深部や危険な箇所も含む)にできた球の癒着は、自然に解けていく仕組みになっています。これらの球は、下腹部の球を「枝葉」とするような存在であり、根本が解ければ枝葉も次第にゆるみ、動き始めて、最終的には消えていきます。

 

全身の運動神経筋が解放されるプロセス

 

脚の付け根部分にできた「根本の球」を解消することで、身体全体の運動神経筋の緊張や癒着が徐々に解放されていきます。その結果、以下のような変化が起こります。

  1. 血管や神経、内臓への圧迫が解消される
    球による癒着が解けることで、血管や神経、各器官が圧迫から解放され、血流や神経伝達がスムーズになります。

  2. 筋肉が本来の柔らかさと長さを取り戻す
    癒着して硬く縮んでいた運動神経筋が自然に伸び、本来の柔軟性を取り戻します。

  3. 臓器の位置が正常に戻る
    例えば、下垂していた胃が元の位置に戻ります。これにより、冷胃症などの不調が改善され、全身の温度が一定に保たれるようになります。

  4. 全身の機能が正常化
    血流や神経の働きが改善されることで、各器官が本来の機能を発揮できるようになり、健康的な身体が作られていきます。

 

まとめ

 

深部やデリケートな部位にある球は、直接治療しなくても問題ありません。下腹部にある「根本の球」の癒着を解消することで、自然に全身の癒着が緩んで解消されていきます。この治療法により、全身の運動神経筋が柔らかくなり、縮んだ筋肉が本来の長さを取り戻し、臓器の働きや血流も正常化します。その結果、冷えや胃下垂といった問題も改善し、健康で安定した身体を取り戻すことができるのです。

​半世紀以上前に新日本延命学で救われた人たちの喜びの声

​読みにくいですが本文をそのまま掲載します

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