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顎関節症(TMD)

顎の違和感・食いしばり

― 顎は「原因」ではなく、全身状態を規定する基準点になることがあります ―

 

1|【重要】最初に(医療トリアージ)

 

顎まわりの違和感や食いしばりの中には、徒手療法の対象外となる状態が含まれる場合があります。

以下に該当する場合は、必ず医療機関(歯科・口腔外科など)での評価を優先してください。

  • 明らかな炎症、腫れ、発熱を伴う

  • 口の開閉が著しく制限されている

  • 外傷後から症状が続いている

  • 強い感覚異常やしびれを伴う

  • 医療機関で精密検査を勧められている

器質的な問題が否定された後も違和感が続く場合、ここから先は 徒手療法による機能評価の領域です。

顎の違和感や食いしばりが続く症状群は、一般的に TMD(顎関節症)としてまとめられることがありますが、
当院では医学的な診断ではなく、身体機能の連動を評価する視点として扱っています。

2|「顎が原因」と言われたが、腑に落ちない方へ

歯科や医療機関で、

  • 「顎に負担がかかっています」

  • 「食いしばりの癖があります」

  • 「大きな異常はありません」

そう説明を受けたにもかかわらず、

  • マウスピースを使っても変化を感じない

  • 顎だけでなく、頭・首・肩・眠りにも影響が出ている

  • 日によって症状の出方が変わる

このような場合、顎そのものが問題なのではなく、顎の状態を前提として身体が使われている可能性があります。

 

3|顎は「噛む関節」ではありません

顎は、食事や会話のためだけに存在する構造ではありません。

姿勢、呼吸、集中、緊張、
身体の安定や切り替えと深く関わり、全身状態を反映しやすい位置にあります。

 

本来、身体のどこかで分散されるはずの負担が処理されずに残ると、顎が調整点として使われやすくなります。

4|顎の食いしばりで起こり得る代表的な症状

 

顎の食いしばりが続くと、症状は顎周辺だけにとどまらず、全身に分散して現れることがあります。

以下は、臨床上よく見られる代表的な例です。

  1. 頭重感・こめかみ周囲の張り

  2. 首・肩の慢性的なこり(左右差を伴うことが多い)

  3. 朝起きた時点での疲労感・回復感の乏しさ

  4. 眠りが浅い、夜中や明け方に目が覚めやすい

  5. 呼吸が浅い、息が入りにくい感覚

  6. 姿勢の不安定感、軸が定まらない感じ

  7. 集中力の低下、頭の切り替えが遅い感覚

  8. 顎や顔まわりの疲労感・こわばり感

  9. 話す・食べるなど顎を使った後に強くなる違和感

  10. 緊張が抜けにくく、常に身体が構えている感覚

 

これらは、顎の食いしばりそのものが直接の原因というより、顎の状態を前提として全身が適応・再編成された結果として現れている可能性があります。

顎関節症の説明だけでは変化が続かないケースがあります。
それは「顎の状態を基準として全身が適応している」状態では、

顎関節だけを調整しても身体の使われ方が変わらないためです。
 

当院では「顎関節症の評価」を局所ではなく、全身の連動の視点から確認します。
※これは診断ではなく、身体機能の評価点として扱っています。

5|顎に現れる違和感は「最終表現」であることが多い

顎の違和感や食いしばりは、その場所だけの問題として起きていることは稀です。

  • 頭部の支え方

  • 左右の使われ方

  • 内側の張力バランス

  • 日常動作の積み重ね

こうした要素が重なった結果として、顎に最も分かりやすい形で現れていると捉える方が、臨床的には自然です。

 

6|「顎を前提として全身が組み直されている」ケース

臨床では、顎の状態が長期間固定されることで、

  • その顎の使われ方を基準として

  • 全身が適応するように再編成され

  • 身体全体が“それで成り立つ形”に落ち着いている

というケースも少なくありません。

 

この場合、全身は歪んでいるのではなく、顎の状態を前提として最適化されていると考える方が正確です。

MD(顎関節症)の評価では、顎関節だけを調整しても変化が続かないケースがあります。
それは、顎の状態を基準として全身の支持と呼吸・膜の連動環境が再編成され固定されている場合があるためです。

7|当院の顎への向き合い方

― 顎は「評価点」であり、「介入点」でもあります ―

 

当院では、顎口腔系を 全身評価の一部として明確に扱います。

 

顎は、全身状態を反映しやすい位置であり、必要に応じて より内側から評価すること もあります。

ただし目的は、顎だけを変えることではありません。

 

顎の状態を手がかりに、

  • どこで全身のバランスが固定されているのか

  • なぜ顎が基準点として使われているのか

  • その状態を身体全体がどう受け入れているのか

という 構造全体の流れを読み取ります。

 

🔒 補足(専門的な視点を含みます)

 

顎まわりの違和感が慢性化している場合、外側からの評価だけでは全体像が見えにくいことがあります。

それは、顎が単なる関節ではなく、身体内部の支え方やバランスの取り方と深く関わる位置にあるためです。

 

このようなケースでは、より情報量の多い評価点を通して全身の状態を読み解く必要が出てきます。

 

当院では、顎を「直す対象」としてではなく、全身状態を理解し、再編成するための入口として扱います。

8|このような方にとっての選択肢です

  • 顎だけを調整されても変化が続かなかった

  • 食いしばりを「癖」で片付けられた

  • 頭痛・首・眠りなど複数の不調が重なっている

  • 局所ではなく、全体から見直したい

そのような方にとって、当院の視点と施術は、別の理解と可能性を提示できるはずです。

 

※重要な補足

当院は医療機関ではありません。
医学的な診断・治療行為は行っておらず、
医療機関での受診・治療を否定するものではありません。

顎は原因でも結果でもなく、全身の状態を規定する「基準点」として使われていることがある― その視点が評価には必要です。

 

顎の違和感・食いしばりに関するよくある質問(FAQ)

 

Q1. 顎がつらいのに、なぜ頭や首・肩まで関係するのですか?

 

A.
顎は噛む動作だけでなく、姿勢や頭の支え方、緊張状態とも深く関わっています。

 

そのため、顎の状態が固定されると、頭部や首・肩がその状態に合わせて使われ、結果として複数の場所に負担が分散して現れることがあります。

Q2. 食いしばりは「癖」や「性格」の問題なのでしょうか?

 

A.
食いしばりは、意思や性格だけで起こっているとは限りません。

多くの場合、身体が安定を保つために無意識に行っている反応であり、結果として顎が使われ続けている状態と考えられます。

 

Q3. マウスピースを使っても症状が変わらないのはなぜですか?

 

A.
マウスピースは、顎への直接的な負担を軽減する目的では有効な場合があります。

しかし、顎の状態を前提として全身が適応しているケースでは、顎だけを変えても、身体全体の使われ方が変わらず、症状が戻りやすいことがあります。

 

Q4. 朝起きた時点で疲れているのは、顎と関係がありますか?

 

A.
顎の緊張が無意識下で続いている場合、夜間も身体が十分に休めていないことがあります。

その結果、眠った時間に関わらず、朝から疲労感や重だるさを感じるケースがあります。

 

Q5. 眠りが浅い、夜中に目が覚めるのも顎の影響ですか?

 

A.
眠りの浅さは、顎だけの問題ではありませんが、顎の緊張が続くことで身体が休息モードに入りにくくなることがあります。

これは、夜だけでなく、日中から続く身体の状態の影響と考えられます。

 

Q6. 呼吸が浅い感じがするのですが、顎と関係しますか?

 

A.
顎の状態は、首や胸まわりの動きとも連動しています。

顎の緊張が続くと、呼吸に関わる動きが制限され、「息が入りにくい」と感じることがあります。

 

Q7. 姿勢が安定しない感じがするのですが、なぜですか?

 

A.
顎の状態が基準点として固定されると、全身がその状態に適応する形でバランスを取ります。

その結果、姿勢を正そうとすると違和感が出たり、軸が定まらない感覚につながることがあります。

 

Q8. 顎を使った後に、頭や首まで重くなるのは普通ですか?

 

A.
顎を使う動作は、頭や首の安定とも密接に関わっています。

顎を使った後に不調が広がる場合、顎だけでなく、全身の連動がうまく働いていない可能性があります。

 

Q9. 施術では顎だけを調整するのですか?

 

A.
当院では、顎口腔系を重要な評価点として扱いますが、顎だけで施術を完結させることはありません。

顎の状態を手がかりに、全身のバランスや使われ方を評価し、必要なアプローチを選択します。

 

Q10. 何回くらい通えば変化を感じられますか?

 

A.
顎の状態は、これまでの経過や身体の使われ方によって異なります。

初回では、全身の状態を評価した上で、施術の考え方や通院の目安をご説明します。

 

回数を一概にお伝えすることはできませんが、その都度、状態を確認しながら進めていきます。

 

​9. 最後に

顎が整うための評価と条件設計

見えない背景には、解決できる理由がある

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顎の違和感や食いしばりが長く続くとき、
「顎関節そのものの問題」と説明されても、変化が続かないケースがあります。

それは、顎の状態を基準として:

  • 姿勢の適応

  • 呼吸の偏り

  • 体幹支持の不足

  • 頭蓋底の緊張

  • 口腔系と体幹の連動バランス

 

といった全身の使われ方そのものが再編成され固定されているためです。

 

このような場合、顎は「悪い場所」ではなく、
全身状態を規定してしまっている基準点(評価点)として使われている状態であることが多く、
症状はその連動環境から生まれた結果表現として現れています。

 

当院では、強く押したり矯正するのではなく、
顎が基準点として使われなくていい身体の条件そのものを丁寧に評価し、
あなたに必要な改善の順序と施術計画をご提案します。


※顎関節症というワードは診断ではなく、身体機能の評価視点として扱っています。

────────────

あなたに必要な解決工程を確認する

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あなたの不調パターンを確認する 

肩・首・体幹との連動評価を見る 

改善ロードマップを見る 

改善事例を確認する 

全身連動の評価を申し込む 

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まずはご相談から

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顎の違和感・食いしばりは、背景も変化の速度も人それぞれです。

  • 「また戻ってしまうのはなぜ?」

  • 「顎と全身の関係を理解したい」

  • 「本当に改善につながる施術計画を作ってほしい」

 

そのような思いを丁寧に受け止めながら、
今のあなたのお身体を私が責任をもって評価します。

どんなに小さな違和感でも遠慮なくご相談ください。

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ご予約・お問い合わせ

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「本当に改善したい」
「顎の違和感から解放されたい」
その思いを大切にしながら、
あなたの身体が“整い始めるための条件設計”を一緒に整えていきます。

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まずはご相談ください
────────────

 

➤電話で相談する

➤LINEで相談/予約 

➤メール / Email 

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注意事項

 

当院は医療機関ではありません
診断・治療行為は行いません
顎関節症という表現は医学診断ではなく機能評価の視点としての表現です
病気そのものを治すことはできません
改善を保証するものではありません
外傷・炎症・器質的異常の疑いがある場合は歯科・口腔外科・医療機関を優先してください
医療機関での受診・治療を否定するものではありません

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倉敷総合整体院 円命堂倉敷店

営業時間: 9:00 – 20:00

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