新日本延命学とは
【原典要約】新日本延命学 概論
~昭和の奇書に学ぶ、身体の巡りと「運動神経筋」の理論~
このコンテンツは、昭和45年に出版された書籍に基づき、新日本延命学の理論や考え方の概要を紹介するものです。
当時の記述や表現を尊重し要約していますが、現代医学とは異なる見解が含まれます。
読み進めるにあたっては、以下の注意事項を必ずご確認ください。
【重要:当院における位置づけと注意事項】
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当院のスタンス 当院では、新日本延命学の「大腿部や下腹部をゆるめて全身の巡りを整える」という実践的な手技を、健康増進・体調管理の一助として取り入れています。
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伝統的な手技体系のひとつとして現代の徒手療法と統合して応用しており、医療行為ではありません。
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記述に関する注意 原典には「ガン・糖尿病などを治せる」といった記述が含まれますが、当院はそれらを治療できる・治せるとは一切主張しません。
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医療機関の受診について 病気の診断や治療は、必ず医療機関でお受けください。病院での治療を優先し、併用する場合は主治医への相談を推奨します。
目次
1. 新日本延命学療法の歴史と特徴
誕生の背景
新日本延命学療法は、創始者・宮原一男氏によって生み出されました。
昭和30年代、宮原氏が医師に見放された高僧を治療し完治させた際、その高僧から「この素晴らしい治療法を世に広めてほしい」と感謝を込めて『新日本延命学療法』と名付けられたのが始まりです。
宮原氏は戦時中、衛生兵としての経験や、中国での解剖検体への立ち会いを通じ、「肉体的ストレスが大腿部に硬結(コリ)を作り、これが内臓下垂や病気の原因となる」という仮説を立てました。
その後、弟子の久留島悦子先生や近畿大学東洋医学研究所(当時)との共同研究を経て、硬結と内臓機能の関係性が研究されてきました。

宮原氏の手技は独特です。筋肉の縮みやこわばりを解消するために、まるでチューブから歯磨き粉を絞り出すように、親指を使って円を描くように深く長く筋肉をほぐします。
特に「大腿部(太もも)」を重点的にほぐすことが最大の特徴です。
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下半身の重要性: 筋肉量の70%は下半身にあります。ここが硬くなると血流やリンパが滞り、免疫力が低下します。
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内臓との関連: 大腿部には内臓に関連するポイントが多くあり、ここをほぐすことで内臓下垂や癒着を改善し、胃腸の働きを正常化させます。
2. 病気の正体:「運動神経筋」と「球」
運動神経筋とは
原典では、身体を動かす筋肉や神経の総称として**「運動神経筋」**という言葉を使っています。これはミイラになっても残るほど強靭な組織であり、血管を守るように並走しています。
諸悪の根源「球(たま)」
疲労やストレス、打撲などの衝撃が加わると、運動神経筋の一部に結び目のような硬い塊ができます。
これを新日本延命では「球(たま)」と呼びます。
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紐の結び目の理論: 1本の紐に結び目を作ると、紐全体の長さは短くなります。「球」ができると筋肉は短縮・萎縮します。
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血管の圧迫: 「球」が血管を圧迫すると、川の流れをせき止めるように血流が滞ります。これにより、栄養不足や組織の腐敗(化膿・病変)が始まると考えられています。
3. 万病の元凶:「胃下垂」と「冷胃症」
胃はなぜ下がるのか
人間は成長と共に脚を使い続け、運動神経筋を疲労させます。特に「脚の付け根(股関節付近)」は負担がかかりやすく、ここに「球」ができやすいのです。 腹部には太い運動神経筋が通っており、それが脚の付け根の「球」によって下に引っ張られます。すると、繋がっている胃も一緒に引きずり下ろされ、**「胃下垂」**が発生します。
恐ろしい「冷胃症」
筋肉が縮む(萎縮する)と、同時に「冷え」が生じます。 胃の周りの筋肉が冷えると、胃そのものや、腹部を通る大動脈まで冷やされます。これを**「冷胃症」**と呼びます。
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全身への影響: 胃で冷やされた血液が全身を巡るため、手足の冷えや万病の原因となります。
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症状: 胃痙攣や腹痛も、実際は胃が痛いのではなく、冷えて縮んだ運動神経筋が神経を刺激している状態だと考えます。

4. 独自の消化理論:食物は「熱」で消化される
現代医学では消化酵素による分解が定説ですが、原典では**「体温(熱)こそが消化の主役である」**と説いています。
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動物の例: 鳩(体温40度)は硬い豆を丸呑みしても消化できますが、馬(体温38度)は豆を消化できずそのまま排出します。
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結論: 胃液や腸液はあくまで粘膜保護のための粘液であり、消化のメインは「熱」による溶解作用であると考えます。 そのため、冷胃症で胃腸の温度が下がっている人は、消化不良を起こしやすく、未消化物が腸で腐敗する原因となります。
5. 【疾患別理論】ガン・腫瘍について
※注意 原典には「ガンは簡単に治る」等の記述がありますが、これは昭和中期の独自理論です。
現代においては必ず専門医の治療を受けてください。
ガンの正体=「癒着」と「冷え」
原典では、ガンはウイルスや遺伝ではなく、「運動神経筋の硬直と癒着」が原因とされています。
打撲やストレスで筋肉に「球」ができ、冷えによって血管が圧迫されます。
炎症が長期化すると粘液が変質し、組織と筋肉が癒着。これが肉塊(ガン)となると説明されています。
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転移の否定: ガンが移動(転移)するのではなく、身体のあちこちで運動神経筋が硬直しているため、各所で「新たに発生している」と考えます。
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原典における治療法: 癒着している運動神経筋の「球」をほぐして解消すれば、炎症や熱が取り除かれ、ガンは自然に縮小・消失すると主張されています。
6. 【疾患別理論】ムチ打ち・脳卒中・心臓病
ムチ打ち症
事故の衝撃で、普段から硬くなっていた筋肉が急激に収縮し、背骨を引っ張ってずらすことで起こります。
円命堂のポイント: 患部の首だけでなく、まず「胃の位置」を正し、全身の筋肉を緩めることからアプローチします。
脳卒中(脳梗塞・脳出血)
加齢により運動神経筋が硬くなり、血管を締め付けていることが根本原因です。
上半身が充血(高血圧)状態で、脳への急激な血流増加に耐えられず血管が破綻します。
予防には、首や肩だけでなく全身の筋肉を柔らかく保つことが重要です。
心臓病
心臓弁膜症や不整脈も、筋肉の「球」による血管圧迫が原因とされます。
圧迫を取り除くことで、心臓の負担が減り、機能が回復すると説いています。
7. 【疾患別理論】生活習慣病(肥満・血圧・糖尿病)
肥満=「ガス体」
肥満者のぽっこりお腹の正体は、脂肪だけではなく**「メタンガス」**であるという独自の視点です。
冷胃症により消化不良を起こした食べ物が腸内で腐敗し、ガスが発生。血管が締め付けられているためガスが排出されず、全身がむくんで「ガス太り」している状態です。施術でお腹がへこむのは、このガスが抜けるためです。
高血圧・低血圧
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高血圧: 下腹部(股の付け根)の筋肉が硬く、下半身への血流が阻害され、行き場を失った血液が上半身に集中している状態。
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低血圧: 全身の筋肉が硬く冷え切り、血管が常に締め付けられ、血圧が上がらない状態。 どちらも、血液の配分異常であり、筋肉を緩めることで改善します。
糖尿病
インシュリンの問題以前に、**「小腸の機能麻痺」**と考えます。
胃腸の冷えと腐敗ガスの毒素により、小腸が栄養(糖分)を吸収できず、そのまま血液中に漏れ出している状態です。お腹を温め、腸の機能を戻すことが解決策とされます。
8. 【疾患別理論】痛みと排泄(神経痛・リウマチ・胃腸)
神経痛・関節リウマチ
神経そのものの異常ではなく、硬くなった運動神経筋が神経を「絞め上げている」痛みです。
リウマチで関節に水が溜まるのは、関節を潤すための「油(粘液)」が熱で水状になったもの。
これを抜いてはいけません。筋肉の癒着を剥がすことで、関節は再び動くようになります。
便秘・下痢
どちらも**「冷胃症」**が原因です。
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下痢: 胃腸が冷えているため、入ってきたものを温められず、消化吸収せずに排出しようとする防衛反応。
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便秘: 腸の冷えにより蠕動運動が弱まり、腐敗が進んでいる状態。
9. 解決編:なぜ「下腹部」をゆるめると全身が整うのか
身体の深部にある「球」はどうする?
内臓の奥深くや、脳、心臓など、手で触れられない場所にある「球」や癒着はどうすればよいのでしょうか?
原典はこう結論づけています。
「無理に深部を触る必要はない」
なぜなら、あらゆる病気の根本原因、いわば「親玉」となる球は、**下腹部(脚の付け根)**にあるからです。
当院が伝統の手技を大切にする意味
腹部には太い運動神経筋が通っており、ここが全身の筋肉の起点となっています。
下腹部(脚の付け根)にある根本の癒着を解くことは、植物の根を解放するようなものです。
根元が緩めば、枝葉である身体の末端や深部の癒着も自然と連動して緩み、解けていきます。
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脚の付け根をゆるめる
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胃が正しい位置に上がる
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全身の血流と体温が回復する
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自然治癒力が高まり、深部の問題も解消に向かう
これこそが、当院が新日本延命学から受け継ぎ、最も大切にしている
「大腿部や下腹部をゆるめて全身の巡りを整える」という手技の真髄なのです。
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